フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

どんだけー!

TBSのアクセスを聞いていると、「おかげさまで今回もアクセスは聴取率1位!、何と高年齢層でもNHKの深夜便を抜きました!」と強調していた。
「TBSラジオ37期連続トップ達成・4冠基調不変 」などと、業界紙にも書いてある。
ただ、同時に他局も我こそが一位!などと発表しているのが笑える。


LF(ニッポン放送)、20〜55歳男女トップ!
TFM、土日、F1・M1層首位!
J−WAVE、30代、大学生トップ!


こうなると、どこが本当にトップかわからなくなる。
しかも、その聴取率調査の結果が、実体を必ずしも表現しているとはいえない。
大体、統計調査というのものは、当事者が意識していない時にやらないと、正確な数字にはならない。
今、調査していますといえば、普段とは違う放送をするのは当り前なのだ。
なにしろ、それによって出てきた数字が、営業に直結するのである。
あげくが、うちがトップだ、うちがトップだと、クライアントの目をくらませようとする。
前にも書いたと思うが、今私がお手伝いしている番組は、男子高校生・大学生では、ダントツ1位なのである。
他局を相当引き離しているのだが、だから何?と言われれば、黙るしかない。
全体では、本当にたいしたことないからだ。
女性層なんか、まるで取れていない。
F1層なんか、自慢じゃないが米印だ。
F1層が聞かないような番組、売れないよといわれればそれまで。
でも、個人的にはF1層が喜んでくれそうな番組なんか、偏見かもしれないがあまり作りたくない。
高校生や大学生をターゲットにしているクライアントの方、ちょっとはこっちを見てくれないだろうかと思うのだが、その層をターゲットにするクライアントにとって、ラジオは間接的すぎるようだ。
雑誌広告、交通広告、インターネットにはラジオは圧倒的に負けるというのが、彼らの印象らしい。
今の若い子はラジオなんか聞かない、などと広告代理店がレポートを出すものだから、ますますラジオは売れなくなる。
高校生・大学生1位と私が言っても、どうせ他が低すぎるからだろうと思われているに違いないのだ。
第一、私がその数字に懐疑的なのだから、他の方が相手にしないのももっともである。
正直、ラジオはこんな茶番のレーティング調査をいつまでやるつもりなんだろうね。