フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

言い訳

ある新米タレント君が遅刻してきた。
スタッフが「何だよ、時間どおりに来れないなら仕事なんかないよ。」と叱責。
しかしタレント君、全くめげずにこう言った。
「ちょっと、聞いてくださいよ。ほら、あの商店街通ってたらですね、道端にオジサンが倒れてたんですよ。全然動かないし、暑いし、こりゃ死んでるのかと思って、オジサン、大丈夫ですか、オジサン、オジサンと声をかけて、少し身体をゆさぶったんですよ。そしたらいきなり目をかっと開けて、何だ、おまえ、どうしてわしが気持ちよく寝ているのに起こすんだと怒り出すんですよ。でもね、こんな炎天下でただ寝ているだけとは思わないじゃないですか。だから何かあったらいけないと思ってと言ったんですけどね、逆に、おまえら若い奴らは、そうやってわしらをいじめるんじゃ、この前もおまえらみたいな奴らにさんざん殴る蹴るされて、半殺しの目にあったんじゃ、だいたい、おまえら若い者は、とそれから5分ほど説教されて、ま、おかげで遅れてしまったというわけです。いやあ、本当にエライ目にあいましたよ。」
本当かよ、と思いながら、誰もそれ以上突っ込まず。
実際にあったことであろうと、今考えた言い訳であろうと、そこそこ面白かったからマアいいかという気持になったのだろう。
しかし、どうして肝心の番組のしゃべりで、その面白さが出てこないのかと不思議がるスタッフであった。
また別のタレント嬢。
ある番組をすっぽかした。
たいした役じゃないので来なくてもどうということないのだが、その後も携帯に電話しても連絡がつかない。
おかしいなと言っていたら、次の週にひょっこり顔を出した。
連絡もしないで何だというスタッフに、「すみません、実は携帯を失ったんですよ。」と小さな声で謝る。
「携帯を失って、もう皆さんに連絡がつかなくて、スタジオに来たんですけど、ビルを入る時のパスワードを忘れてしまって、とにかく何でもかんでも携帯に登録してあるので、なくなったら何もできないんです、私。家に帰ったら、皆さんの名刺とかあるかなと思って、戻ったんですけど、やっぱりなくって。結局、誰にも連絡できませんでした。携帯失うの、これで4回目なんです。こういう時、私、どうしていいかわからなくなるんです。とにかく、気が重かったんですけど、今週来るだけ来たんですけど・・・。」
携帯をなくせば、何もできなくなることは理解できるが、連絡ぐらいつけられないわけなかろうと思いつつ、ま、今回だけは許すという話に。
後は、今度買うんだったら、どこの携帯がいいですかね。ソフトバンクが何か一番安そうなんだけど、auも捨てがたいし、やっぱりdocomoのままでいたほうがいいかなと思うしと、長々と携帯談義。
話の間違いをごまかすのだけは、この子はうまそうだと思ったりした次第。
こんな言い訳話、コミュニティFMでも一杯あることでしょうね。