フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

雑談・「You Tube」

先ほどまで、ずっと「You Tube」で音楽を見つづけていた。
音楽を聴くというより、音楽を見るという感じ、それが私の「You Tube」観のひとつだ。
私は幸いなことに普通の人より音楽に詳しい。
そりゃ、音楽関係の仕事を30年以上もやっていれば当たり前だろうが。
だから、自分の知らない音楽に「You Tube」で出会うことはあまりない。
いわゆるヒット曲を中心にアップされていると思えるからだ。
だから、「You Tube」では音楽を聞くというより、見るという感じなのだ。
情報が耳と活字しかなかった曲もたくさんある。
それに視覚が加わるので、私にとってとても新鮮に感じるわけだ。
私は子供の頃から音楽が好きだった。
ラジオから流れる歌謡曲、ポップス、行進曲など、飽きることなく聞いていた子供だった。
ビートルズに会ったのもラジオ、フォーク・クルセダーズに会ったのもラジオ、そしてついに仕事の場を見つけたのもラジオだった。
私の子供の頃に「You Tube」があったら、どんなMUSIC LIFEを私は過ごしただろうか。
FMラジオは、当時の若者の音楽生活を確実に変えた。
エアチェック、そしてウォークマン
音楽を持ち運べるなんて、昔は考えもしなかったことだ。
そして、今、音楽のIT革命がしのび足でやってきた。
知らぬ間に、全く違ったサウンド・ライフが生まれている。
新しい若者達は、「You Tube」でどんな音楽人生を歩むのだろうか。
その時、ラジオの存在位置はどこにあるのだろう。
心のどこかに、今の若者達を羨ましいと言う気持ちがある。
私の中のみずみずしい感性の時間は、もうそれほど残っていないという諦めの境地。
その境地が、少しずつ広がっていることは確かなようだ。