フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

インテリジェンス

朝に書くと言ったのに、昼を過ぎてしまった。
何かと事務作業が立てこむ9月になってしまったというわけか。


さて、友人のプロデューサーが最近のラジオについて語ったこと。
「ラジオからインテリジェンスがなくなった。」
喋り手に必要なことは、基礎能力=インテリジェンスだ。
素養と言い換えていいかもしれない。
本来、そういう素養を持たないものを安易に放送に出してメッセージを語らせてはいけない。
NHKが安定して聞けるのは、メッセージを出すものにインテリジェンスがあるから。
いつ、どこで、誰が、何を、どんな風に語ればいいか、その基本が素養として身についている。
自分の位置を正しく把握しながら、メッセージを出している。
手足はどう動こうが、腰は揺るがないとでもいおうか。
スポーツでも、料理でも、放送でも、大事なことは腰の安定度だ。
ラジオにおいて、その安定を作るのはインテリジェンスなのだ。
それが不足している以上、安定した面白さなど生まれるはずがない。


彼の言った事が丸々正しいと言うつもりはないが、一面の真実は言い当てている。
腰の入った放送か、全身バラバラの放送か。
ラジオの美を極めるものに、そういった素養が必要なことは言を待たない。
各自が、何を自分の美学とするかは自由だ。
ただ、それが鑑賞に堪えうるかどうかは別物だろう。
放送なんか誰でもできると言われたのでは、専門家たちの立つ瀬もないだろうし。