フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

忙しい人・3

ある人から、「忙しいという字は、心が亡くなると書きます。だから忙しい時には心の一部が死んでいるような気がするという先日の発言は当を得ているのではないかと思います。」と言われました。
そういえばそうですね、と思った次第です。
私がよく聴くTBSラジオの「永六輔この新世界」では、こういった言葉のトリビア的な情報が多く大変勉強になっています。
前にも書いたと思いますが、「へえ〜、そうだったの〜」「ふう〜ん、知らなかったなあ」という気分でラジオを聞くのが一番心の癒しになるような気がします。
ラジオって、どこか心の癒しみたいな部分があるほうがリスナーをつかめるのではと思います。
「今やっていることをやめなくてもいいです。お手はそのままに、耳だけ少しこちらにお貸しください。」
ラジオの作り手の心構えの基本とでもいいますか。
一部の熱狂的なファンだけで成立する番組は別ですが、基本的にラジオリスナーというのはラジオの作る雰囲気が好きなので、コンテンツがどうのこうのという理屈にはあまり興味がないのではないでしょうか。
日常的な些細な情報、でもそれに少し貴方のトリビア的スパイスを交えて紹介〜。
多分そんなラジオが支持されているのじゃないでしょうか。
リスナーとともに、今この時間を共有し、暑い時は暑いといい、でもこの暑さは今週一杯らしいよ、それまで一緒に我慢しようよと呼びかける、そんなスタンスが一番ラジオに似合うのではと思うのです。
結局、作り手にリスナーが見えていないといけないということでしょうね。
さて、9月からまた別の番組の制作を始めました。
今回の課題は、果たして私たちのメッセージがどれだけリスナーに届くかです。
ラジオの向こうに、私たちが想定していたリスナーが本当に存在するのか。
1ヵ月後には、何らかの答えが出る、そんな番組作りが始まっています。