フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

現場の会話

ディレクターと女性タレントの会話。
「最近とんでもない若い奴が多いんだよ。ミーティングに遅れますという連絡をメールで送ってくるんだ。しかも10分前ぐらいに。そんなの電話でやれよ、何でメールなんだと思ってしまうんだよね。」
「電話だと、忙しいディレクターに悪いと思うんじゃないですか。邪魔しちゃいけないって。」
「でもねえ、ミーティングに遅れるという連絡は絶対に相手に伝えなくてはいけないマスト作業だろう。何かの作業に邪魔になっても、相手がその連絡を必ず受けたということを確認しないといけないわけだし、メールでそれが代替できるはずないじゃない。」
「悪い情報は自分の口では伝えにくいということもあるんじゃないですか。メールですむなら、それでいいではないか、と。」
「よい情報とか悪い情報とかは、この際関係ないよ。急いで伝えないと問題が起きると思った場合、適切な手段でそれを伝えないといけないわけだよ。メールは、確かに証拠は残るが、急ぎの問題処理には適さないと僕は思うね。」
「まあ、それはそうかもしれないですね。必要な情報を仲間に伝える義務というのは、チームワーク上大切なのはわかります。」
「だいたい、こういう奴に限って、こちらからメールを送っても、なかなか返事を返してこないんだよね。仕方がないから電話して、メール読んでくれたと聞くと、すみません、忙しくて返事出せませんでしたと、こうだからね。」
「あ、それわかります。でもね、私の経験では、本当に忙しい人の方がメールの返事が速いんですよ。忙しい人って、結局仕事のできる人でしょ。だから、処理しないといけないメールを片付けないと次の仕事にかかれないと判断するんだと思いますよ。」
「そういえば、先輩がこういっていたよ。仕事を頼むなら忙しい人に頼めって。簡単にできることなら、あっというまにやってくれるし、難しいことなら出来ないと即座に断ってくるとね。これをヒマな人に頼んだら、できるできないの返事は遅いし、自分の勝手なペースにあわせてゆっくりゆっくりやりかねないんだよ。」
「じゃ、私なんかだめですね。まだまだレギュラー少ないし、どちらかというとヒマですから。」
「ま、それは運不運もあるから仕方がないよ。でも、いい仕事をする人って、どちらかというと瞬間的に一杯いい仕事をするんだよね。だから、我々作る側も、そういう忙しい人が輝いているうちに乗っかってしまうのが大事なんだと思うよ。君も輝いているプロデューサーとか、放送作家に可愛がられることも必要かもね。」
ふたりの会話は、この後も続く。
仕事は忙しい人に頼めというのは、確かに業界人の鉄則であることは確かだが。