フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

酔談?

そういわれてみれば、放送業界関係者と懇談する時はたいてい酒の席と決っているようです。
ビールで乾杯しながら、最近の情勢分析をしている時はまだいいのですが、これが焼酎やワインに変わったりしたら、後は何の話をしているのか当事者もわからなくなってしまいます。
単に腹の探りあいをしているだけかもしれません。
ラジオ業界の問題点はここだから、どうすれば解決できるかなんて話にはなりそうにありません。
ま、それでも最初の間は、お互いの問題意識を語るわけですから、その部分だけは何とか私の記憶にも残ります。
その記憶をたどりながら、業界話をああだこうだと書いているわけですから、もっと建設的な話をと言われると恥じ入りたくなるわけです。
ところで、私がラジオ局の情報に親しく接するようになったのは、この1〜2年です。
私がFM局を辞めたのは、もう15年も前のことです。
同時にミュージックバードの仕事からも手をひき、放送業界とは縁遠い、舞台製作の世界へ移りました。
その後、IT関連の仕事に移り、そして2年あまり前から放送業界との付き合いを再開したというわけです。
かっての仲間との付き合いはありましたから、ラジオ業界に全く疎くなったわけではありませんが、それでも15年近いブランクは、ある意味私を浦島太郎状態にさせていました。
ラジオ業界がこんなに痛んでいるのを知ったのは、本当につい最近のことです。
一般論として、ラジオの広告費がネットに抜かれたとか、毎年昨年度の業績を割り始めたというのは知っていましたが、さほど関心は持っていなかったというのが本音です。
今年の3月だったでしょうか、古巣の局の編成部長に営業実績を含めた番組の編成状況をレクチャーしてもらったときに、愕然としました。
その状況は私が知っていたラジオのそれとはあまりにもかけ離れていました。
こんな営業実績で大丈夫?制作費はどうやって工面しているの?
本当に、いつのまにラジオはこんなに痛んでしまったのでしょうか。
コミュニティFMがどうのこうのと言っている場合じゃないかもしれないな、その時私はそう思いました。
今日、久しぶりにTBSのプロ野球ナイター中継「巨人対ヤクルト」を聞きました。
またまた驚いてしまいました。
何と、番組内のコマーシャルのほとんどが、社告か番宣だったのです。
制作費が回収できる、いわゆる純広など、ないに等しいのではないかと思ったりしました。
ええ〜、巨人戦の中継でこれなの〜。
確か、ニッポン放送がナイター中継はおかげさまでソールドアウトになりましたと春先に言っていたはずなのに、TBSのこの体たらくは何?
それともニッポン放送も単なる流し込みだった?
聴取率1位を誇るTBSラジオ
それが、ほとんど社告か番宣しか入らない番組(それも巨人戦)を放送している現状では、他の局は推して知るべしではないでしょうか。
ラジオはやばい。
その気持ちをますます強くした今日の私でした。