フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

供給過多

今のラジオの状況は、一言で言うと供給過多ではないかと思います。
ついこの間までは、ラジオの需要に対する供給量は安定していました。
大都市でFM局が一局だけという時は、まだまだ供給が増える余裕がありましたが、その後衛星ラジオやインターネットラジオコミュニティFMなどができてくると、もはやビジネスが成立する余裕はなくなってきたのかもしれません。
もう、ラジオ局は作らないでくれ、できれば経営が行き詰まっている局は早く放送を打ち切ってくれという声も聞こえてきそうです。
そんな中で、作ろうとしているのがデジタルラジオ局。
一体、どこにそんな需要があるのだと思いますが、作れば何とかなるという意識が未だに残っているのですから不思議です。
もはや供給過多だとしたら、これ以上ラジオを作るのは無意味でしょう。
問題は、そういう認識が電波行政も含めて共有されているかどうか。
ラジオ局がもっとほしいというリスナーは手を上げてほしいくらいです。
そんな声、どこにもないじゃないですか。
ラジオ局を作りたいという人は確かにいます。
ですが、それを望む消費者がいないとしたら、一体どうやってビジネスを成立させようというのでしょう。
ラジオ媒体を増やすのは国民への義務だと政府が思うのは自由です。
いや、積極的な意味をそこに見出すこともできるかもしれません。
しかし、その際は国や自治体の費用で局を維持してください。
今のようなチープな環境に甘んじないといけないコミュニティFMに過大な使命を負わせるのは無理というものです。
コミュニティFM民間放送の枠でくくるのはそろそろやめにしませんかというのが最近の私の本音かもしれません。