フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

終る番組 始まる番組

10月改編を控え、放送局では今、終る番組と始まる番組が輻湊しはじめている。
私も、自分が関与している番組が終るため、その後処理に奔走中。
正直、プロデューサーの立場からすると、番組は終るも地獄、始まるも地獄だろう。
終る番組は、作り手側の一つの夢の終わりでもあるし、出演者やスタッフにとっては失業することになるわけだ。
幾ら明るい顔をしていても、どこか寂しさが漂うのはしかたがない。
始まる番組は、逆に一つの夢の始まりでもあるのだが、これはこれで苦行の始まりといえばそうなのだ。
コミュニティFMの改編というのは、広域局ほど番組が始まったり終ったりしないかもしれない。
改編したとしても、がらっと変ったりすることは少ないといわれたこともある。
だから、私が言うほど、改編期に地獄を味わうという人は少ないともいえそうだ。
「番組終るんですね、残念です。でも今までありがとうございました。」
そんなメールを読みながら、今やリスナーは終ることにそれほど抵抗するわけではないんだなと思ったりしている。
老兵は死なず、ただ消え去るのみというマッカーサー元帥の言葉を思い出した。
番組もまた死なず、ただ消え去るのみなのだ、そして私も。
別にそれでいいじゃないか、もはや未練にすがる気持もなし、かな。