フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

人心一新・2

8月に入り、放送局はそろそろ10月改編の作業にとりかかる。
そのための布陣を整えるということで、組織内の人事異動なども活発に行われる時期である。
ラジオはどこも業績は決してよくない。
昨年度比95%前後というところだろうか。
マクロ的に考えれば、ラジオが伸びる要素は何も無い。
広告媒体の価値は今やインターネットより下である。
何故か?
この欄でも繰り返し書いているが、デイリーの広告効果が報告されないからである。
テレビにしてもインターネットにしても、毎日細かい単位で広告効果の数字が明らかにされている。
ラジオは、やって2ヶ月に1回。
しかも、調査期間だけバイアスをかけまくりで、とても正確な数値とはいえない。
その問題を放置して、ラジオは聞かれています、こんな効果がありましたと言っても、従来より上向く材料にならないのは明白である。
とにかく、何も対策を講じなければ、ラジオの業績はますます下がっていくだろう。
それを打破するために、ここは人心一新、新しい陣容で新しいビジネスチャンスをつかもうという号令が出されるのかもしれない。
果たして、ラジオの逆襲はあるのだろうか。
私見だが、ラジオは本当のどん底を見ないうちは、根本的な構造改革はなされないだろう思う。
今は、底ではない。
反転攻勢の結節点には立っていない。
よほどのリーダーシップがない限り、ラジオ局が増収増益になることは考えられない。
底を見たときには、もはや立て直し様がないのではないか、コミュニティFMは特にと言われるかもしれない。
しかし、底が見えないうちは、人ができることはたかがしれていると私は思うのだ。
今やっていることの、何をやめ、何を新たに始めるか、その決断は言うは易く行うは難いものだ。
精神論で業績が上向く余地は少ない。
恒産なくして恒心なしというように、縮小スパイラルに嵌っている間はじたばたしても仕方が無いと思うのだがいかがだろう。
人心一新がかけ声だけで終らないように、政治家の皆様ともどもご自愛あれ。