フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ラジオは石炭?

「ラジオは石炭、テレビ・新聞は石油、未知の力を秘めたインターネットは原子力」。
昨日紹介した『ラジオ記者、走る』(清水克彦著 新潮新書)に引用されていた言葉のひとつだ。


「思わず、うまい!と言ってしまいそうになるが、ラジオ業界に身を置く人間としては、失礼な!ラジオのパワーはそんなものではないと反論したくなる。」と筆者の意見が書き添えてあるが、確かにラジオ=石炭という表現は面白いと私は思う。
石炭ストーブで育った私は、火をつけるのには苦労するが、一度燃焼を始めると身体の芯までポカポカあたたかいというイメージを石炭に持っている。
瞬間でボッと燃え、下手をすると周囲を延焼させかねない石油より、温和な感じがしてなかなかいいではないか。
じんわりあたたかいラジオ、一度リスナーから支持されれば、そう簡単には熱がさめないラジオ。
かって黒いダイヤとして評価された石炭、かって若者の心をつかんで離さなかったラジオ。
ふたりだけのメモリー、どこか〜で〜も一度♪。
ま、それはよいとして。


ある音楽事務所の方から、電話があった。
今のミュージシャンを育ててくれたのはラジオだ。
このままラジオが衰退していくのは黙っておれない。
新しくミュージシャンを志す若者達のためにも、ラジオはもう一度元気を取り戻してもらわないといけない。
そのためなら、何でもするつもり。
ラジオ・ルネッサンス・キャンペーンをみんなで考えませんか。
他のアーチストにも声をかける予定です。


音楽という文化を底辺で支えているのは、確かにラジオかもしれない。
金になる、ならないではなく、歴史ある音楽の伝統を絶やしてはいけないということでもある。
できることからコツコツと。
そんな言葉を久しぶりに思い出した次第だ。