フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

砂の道

昨日、フィリピン出身の歌手リンダ・コラソンさんのコンサートに顔を出しました。
「猫のファド」などが、カラオケファンに人気のアーチストで、歌のうまさではなかなかのものだと評価している歌手の一人です。
ライブではピアノの前にすわり、ジャズっぽい曲を何曲か歌ったのですが、その中で一番感動したのが谷村新司さんの『海猫』というアルバムに入っていた「砂の道」という曲でした。


歩いても 歩いても 歩いても
振り向かず 振り向かず 振り向かず
それしかできない 私の生き様


いい曲だなと思いました。
過去の曲でも、こうやって一人一人が解釈を変え歌い継ぐことで、音楽は豊かな心を生み出していくのだなと再認識しました。
コミュニティFMだって、きっとこういった過去の音楽を掘り起こしたり、注目もされないまま消えていく曲を世に問うたりできるはずです。
ヒットした曲をかけることは誰だってできる。
自分の力で、いい曲をひとりでも多くの人に聞いてもらう、放送マンの使命の一つだと私は思います。
答えをすぐに求めるのではなく、私は私の義務を果たす。
「ハチドリのひとしずく」というお話にもありましたね。
「私は私にできることをしているだけ」
心に深く刻んでおきたい言葉です。