フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

図書館・2

図書館は知のストックだと私は書いた。
多くの蔵書と新聞・雑誌が自由に閲覧できる環境は何ものにも替えがたい。
ストックと言っても、自由な閲覧が禁止されているのでは利便性は低くなる。
蔵書があっても自由に見れない図書館なら、もちろん私は税金を払う気にはならないだろう。
それゆえ、図書館と言っても、自分にとって有意義な図書館に限るというべきだろうか。
コミュニティFMも同じだ。
有意義なコミュニティFMと思えれば、金を払うのを厭うつもりはない。
前に、ストックなラジオとフローなラジオについて書き込んだ。
コミュニティFMが単なるフローなラジオなら、私個人はあまり金を納めようとは思わないかもしれない。
他の民放ラジオを聞けばいいだけだからだ。
やはり、金を払う以上ストックなラジオであってほしいと思う。
地域の図書館の利便性に近い機能を持ったコミュニティFMである。
ストック・ラジオの典型としては、最近はポッドキャスティングがある。
個々の番組にデータがタグ化されていれば言うことがない。
いつ、どこで、誰が、どんな話をしたか。
それらが、相互にリンクされていれば尚更いいし、外部サイトへのリンクもあれば好ましい。
ブログにしても、ポッドキャスティングにしても、ラジオ的にはどちらかというとフロー的扱いである。
ブログが、ストック的機能において弱いことは既に指摘されていることだ。
これはブログ・フォーマットを実際に活用している私も何とかできないかと思っていることだ。
フローなブログをどうストック化するか、もちろん人力を使えばできるかもしれないが、一番いいのは自動的にストック化されることだ。
グーグルが出版物をすべてテキスト・データ化し、巨大なテキスト・データベースを作ろうとしていることは有名だ。
著作権がどうのこうので反対を表明している団体もあるようだが、使用者側の利便性を考えれば「利益が確保されない自由化は反対」で判断停止しているのもどうかと思うのだが。
放送をそのままデータ化するのは、サーバやトラフィックの容量を食うので私もあまり賛成ではない。
とにかく、反復利用が可能なコンテンツはできるだけストック化して、多くの人に活用してもらうのがいいのではないだろうか。
ま、そういう意味で、いつかコミュニティFMもストックなラジオ的機能を持つことによって、図書館のような利便性を獲得してほしいと思う次第である。