フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

手羽先のコーラ煮

6/30のTBSラジオ永六輔さんの番組で「手羽先のコーラ煮」の紹介があった。
おすぎさんがよく作られるとのことで、レシピなどの説明でなかなか盛り上がっていた。
コーラを煮物に使うというのが、何とも意表をついているという感じで、私もちょっと作ってみようかなという気になったりした。
肉をビールで煮るというのは比較的有名で、炭酸は肉をやわらくするという話は昔から聞いていたのだが、そういえばコーラも炭酸だし、しかも砂糖がしこたま入っているので味付けが楽になるのかなと思ったりしたわけだ。
で、番組の後半になって、再び手羽先の話題に。
番組を聞いて、今夜は手羽先にしようと思って買いに行ったが、売り切れでなかったというメールや電話が一杯きているのだとか。
で、鶏肉屋さんに連絡すると、今日は手羽先ばかり売れるとの返事。
確かにねえ、私でも触手が動いたのだから、家の食事を作られる方は尚更だろう。
ラジオで情報を流す→リスナーが一斉にアクションを起こす。
広告媒体の価値が最高に表現されるパターンだろう。
テレビの「あるある事件」でも、確かに偽情報を流した罪は消えないが、広告媒体としての価値は当事者たちの間では再認識されたはずである。
関西テレビは非難の矢面に立たされたが、他局は広告クライアントにテレビの威力を見せつけたわけで、その分「焼け太り」というか、「転んでもただでは起きない」という心境ではあるまいか。


閑話休題
ラジオの媒体価値は一般的には過小評価されている面があると私は思う。
2006-12-01のこの欄で、ラジオ番組で取り上げられた商品に思わぬ反応があって、事務所がパニックになったという実例を書いた。
しかもこの話、私がたまたまエレベータで乗り合わせたOLさん同士の「昨日は大変だったのよ」という世間話を漏れ聞いたものである。
どこの会社なのか、どこの放送局なのか、何の商品なのかはまるでわからずじまい。
ただ、会話の中の「ラジオって、意外と聞かれているのね。」というのが印象的だった。
ま、逆にいえば、OLはあまりラジオを聞かないということなのかもしれないが。
広告媒体としてのラジオの価値は、確かに昔より落ちているかもしれないが、それでも十分商売として成り立つのは間違いない。
なにしろ、ラジオショッピングの売上が尋常ではないのはその放送回数でもわかるはず。
必要な情報には、ラジオと言えど反応はあるものなのだ。
もちろん、いくら媒体価値はあっても、リスナーが存在しないでは話にならないが。
コミュニティFMにとりあえず必要なことはリスナーの数だ。
そこそこ成功している局は、とにもかくにもこの固定的なリスナーを獲得できているものと思われる。
ダメな局は、、、、、ま、それ以上言うのはとりあえずやめておこう。