フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

現場の不平について・3

コミュニティFMは何故聞かれないか?
ひとことで言うと、番組が面白くないからだとしか言いようがない。
もし、私達の地域ではこの番組がよく聞かれていますということがあったら、それはその番組が面白いからだ。
面白いから聞く、面白くないから聞かない、きわめてシンプルな話なのだ。
聞きたくとも聞けないというのなら、それは仕方がない。
ただ聞こうと思えばいつでも聞けるのに、リスナーが聞こうとしないのなら、それは「番組が面白くないから」という理由で十分ではないだろうか。
では、なぜコミュニティFMには面白い番組がないのか。
これも単純に言うと、面白い番組を制作するスキルが開発されていないか、先達から継承されていないかであろう。
一から作るのは、確かに難しい。
日本のコミュニティFMの規模で、一番適した面白い番組の作り方はこれ!というのがない。
それぞれ提案はされているようだが、コンセンサスにはなっていない。
じゃ、先達から継承されるにはどうしたらいいか。
問題は、適した先達が少ないということにつきるのではなだろうか。
自分こそ先達、と言う方はよくお見かけするのだが、周囲が100%同意していないのではと思う事が多い。
そういう方のスキルは、現場に混乱や戸惑いを生むこともないとはいえないと少し危惧したりするのだ。
先達としての管理者に確認してほしいことは次の通り。
1.コミュニティFMのビジネス・モデルは利益の出るビジネス・モデルではないこと。
2.コストのかかる専門家を雇用する余裕はない。自分達が努力をして専門家になり、その成果は無償でコミュニティFMに還元すること。
3.コミュニティFMは私の夢、みんなの夢だと身体中で毎日表現しつづけること。
結局、精神論みたいな話になるが、日々これらのことを身体で表現できるリーダーがいれば、コミュニティFMは長い時間をかけて地域の支持を得ることができるはずだ。
すぐに何とかしようと思っても、人はそう思い通りには動かない。
それに不平を言ったところで、何も生まれないし返ってクリエイティブな環境を破壊するだけだ。
小さな組織にまず必要なのは、組織の目標であり、その目標を裏付ける哲学ではないだろうか。
哲学=人の生き様だとすれば、結局夢を実現させるためには組織のリーダーが日々何を行い、何を語るかにつきるだろう。
管理者の皆さん、楽ではないと思うが、あきらめずに頑張ってほしいと心からエールを送りたい。