フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

人事と金・3

サラリーマンの飲み会で話題になるのは、専ら人事と金だ等と言われています。
昔から男は地位とか処遇に己の価値を見出してきたのかもしれません。
少しでも上に行けば、その分の見返りもある。
権限も増えるし、報酬も多くなる。
周りの対応も違ってくるし、家族の見る目も違ってくる。
そりゃ、人事に血相を変えるのは当たり前といえば当たり前でしょう。
しかも、この人事、100%公平というわけではないのです。
情実人事という言葉もあれば、世襲とかオーナー人事などというのもある。
最近こそ、資本と経営の分離などと言われるようになり、オーナー筋の関係者がボードを独占するなどということは減りましたが、まだまだそういう情実人事が行われている企業も目につくようです。
放送局の現状はどうでしょうか。
一部の実力者を除いて、ほとんどの放送局社長はお飾りみたいな方が多いなどと言われています。
ホリエモンに攻め込まれたニッポン放送、フジテレビの右往左往を見ていると、何て脇の甘い社長なんだろうと思ってしまいますし、現在バトル中の楽天対TBSにしても、放送局側の自信のなさは目を覆うばかりです。
皆さんは頭はいいのかもしれませんが、実戦むきではないという感じでしょうか。
平和ボケといいますか、放送局護送船団の中でヒエラルキーに安住していたと申しましょうか。
「あるある」の時の関西テレビの狼狽ぶりは涙なくして見れませんでしたし、巨人戦をキラーコンテンツと位置付けて殿様商売をしてきた日本テレビの社長も、中継をするしないで板ばさみになっている感もあります。
放送局の経営なんて、ついこの間までは本当に楽だったと思います。
普通にやっていれば、何の問題も起こらず、周りからちやほやされ天国だったでしょうね、社長の皆様は。
ある経済界の大物が「放送局なんて、あんな奴でも経営できるんだから」と笑いながら言っていたのを懐かしく思い出すようになりました。
現在では、もはや凡庸な社長では放送局を維持するのは難しくなりました。
ビジネスモデルは少しずつ崩れつつある、まだ堤防が決壊しない間に違う道を見つけておかないといけないという危機意識も生まれてきています。
3セク系のコミュニティFMの社長さんだと、堤防が決壊したらそのまま潰してしまえばいいではないかと平気で言われそうな気もします。
とにかく、何も方策を持たない経営者の方々は退陣してくださいという声も高まり始めました。
放送局の改革は、まず経営者から。
現場の人事だけをいじったところで、構造は変らないだろうと私も痛感しております。