フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

代理店・3

コミュニティFMにはあまり関係がないかもしれないが、放送局と代理店の関係を簡潔にまとめてみた。


●放送局
・タイムの空き枠を提示。(電波料 制作費とともに)
・スポットの空き枠状況の説明(スポット企画などとともに)
・放送局のキャンペーン企画、イベント企画などの提示
●代理店
・タイムの空き枠を使った番組企画をクライアントの宣伝プランに合わせて立案。
・プランを放送局とすり合わせ、最終的プランにしてクライアントに提案。
・放送局の媒体特性の説明、時間帯のリスナー状況などの資料作成。
・スポットの媒体プラン作成。
・スポット展開による訴求力の予測、結果の検証。
・クライアントの要望にそったイベント企画の立案、放送局のイベント企画を修正して提案することも。


ぱっと見て、いかに代理店が放送局以上の作業をしていることがおわかりだろう。
放送局は、あまり考えもしないで空き枠、空きスポット、各種企画を広告代理店に提示し、後は待っているだけというスタンスにも見えそうだ。
「悪いようにしないから、持っている枠とか企画をみんな見せなさい、後はこっちでやってあげるから。」
力のある代理店なら、言いかねない台詞である。
放送局から出てくるプランなんか大したことはない。
結局、こちらで一から作り直し、決まったら連絡するからというやり方で十分だと思っているのかもしれない。
放送局の仕事、すなわち放送の現状を説明するために代理店に日参すること。
こういうのを典型的な代理店営業と呼ぶ。
誤解されないために言うが、放送局はこういうやり方を決して奨励してはいない。
代理店に行って仕事をした気になってはいけない、ちゃんとスポンサーにも顔出しして情報をとってこい、と営業の上司は言うだろう。
だが、営業マンにとっては、代理店に行けば売上が上がるなら、何も無理してスポンサーに行くこともないだろう。
第一、スポンサーに行くには代理店が制作するのと同質のプランを持っていかないと相手にしてもらえない。
そんなプラン、作るのは大変だし、作る力量もない・・・。
挨拶に来ました、だけでは忙しいから帰れで終わりである。
もちろん、本当に優秀な放送局の営業マンは、代理店にも顔を出すし、クライアントにも飛び込みで企画のプロモートに行く。
だが、並の営業マンだと、さて、どうだろう・・・。
放送局出身の営業マンがコミュニティFMで活躍できる確率は何%だろうか。
少なくとも、代理店が活用できないコミュニティFMで必ず力を発揮できると保証できないのは確かだろう。
反論があれば、ぜひいただきたいと思っている私である。