フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

雑談・決算

決算の発表が続いている。
私も3月期の決算役員会を開き、この間の業績などを説明、何とか了承されたりしてほっと一段落しているところ。
今日も、あるラジオ局の経理担当役員とビールでも飲みながら軽く情報交換をしてきた。
今、会社を清算したら、一体何が残るだろうという話になり、ラジオ局には資産というのがほとんどないという結論になった。
テレビはまだ映像がDVDに変わるが、ラジオにはその類のものがないというのだ。
TBSラジオが朗読番組「ラジオブックス」(講談社提供)をパソコンや携帯のコンテンツとして二次利用しているが、売上的には多分たいしたことはないだろう。
ポッドキャスティング的なものは、金に変わるといってもしれている。
ということで、ラジオ局には資産といえるものは何もないという話になったわけである。
地方局になれば、その傾向は更に増すだろう。
今までは、キー局から流れてくる番組を受けていれば、そこそこの経営はできた。
50%以上の売上は、企業努力などほとんど不要の中、東京から預金口座に振り込まれてきたのである。
それが、今や年を追うごとに減っている。
偉そうなことを言っても、東京からの金があるからローカル番組に制作費を投下できたのだ。
これからは、そんな費用は細るばかり、もう手の込んだ番組は作るのはやめようという話になりかねない。
そのうち、ローカル局にもボランティアが出現してきそうである。
そうなったら、コミュニティFMはますます立つ瀬が無くなる。
前に、県域局がスポットや番組単価をコミュニティFM並に下げてきて困惑しているという話もあった。
コミュニティFMに出稿しているクライアントを奪取して来いなんてことになったら、その影響はコミュニティFMの経営を直撃する。
ますます危ういラジオ業界。
内向きの話をしている場合ではもはやないのかもしれない。