フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

縮小するラジオ事業

各企業の決算が続々と発表されているが、放送局というのは上場されているところが少ないので表向きにはあまり明らかにされていない。
コミュニティFMも又同様で、実際どの局がどんな決算状況なのかは藪の中である。
ラジオ事業が儲かっているのかいないのか、一般人にはなかなかわからないところだが私の知る限りではどこも苦戦しているようである。
東京のラジオ局で聴取率トップのTBSラジオでさえ、2006年度は減収減益で、この4月の営業状況はタイムで95%、スポットで86〜87%だと記者会見で発表されていた。(いずれも前年比 5/14付「連合通信」による)
聴取率トップでこの数字だと、他の局はもっと悪い数字になっているのかもしれない。
既に何度か指摘したことだが、ラジオ事業の縮小化は年を追うごとに進んでいることがわかる。
もはや、かってのような伸び行くラジオ産業という状況は期待できないだろう。
FM局もまた、あるところまで落ちていかない限り、企業としての安定点はつかめないような気がする。
タイムもスポットも売上が減っていくのは仕方がない。
後は、その分を何で埋めるかである。
TFMなどは、マルチメディア産業に脱皮することによって活路を見出そうとしている。
デジタルラジオもその一つだと思うが、こちらもビジネスモデルはまだ見えてこない。
ラジオ局は、従来の経営のやり方に固執していては未来がない。
そのあたりを、地方局はどう考えているか。
危機意識をもっていると口では語っておられるようだが、実際の対策にはあまりその意識が感じられないのは何故なのだろう。
産業としての「のびしろ」は確かにこれ以上は考えられない。
本体のラジオ業界がそうなのだから、コミュニティFMに未来を期待するのは更に無理なのかもしれない。
新しくコミュニティFMを開局されようという皆さんは、もはやそんなものは期待されていないのだろうか。
一度ご意見をお聞きしたいものだ。