フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ラジオの価値を再認識する

昨日も書いたが、ラジオはテレビよりも情報が濃いような気がする。
テレビで特集することは、すでに知っていることか、脚色しすぎていて正しいのか間違っているのか判断がつきかねる情報が多い。
ラジオの情報は、その点あまり演出もなくシンプルでわかりやすい。
永六輔さんの番組では、いつも面白そうな言葉が出てきたら早速辞書やネットで調べている。
永さんが納得できなければ、一応ペンディングにしてリスナーの意見を聞いたり。
もちろん、この作業はインターネットというメディアなら日常茶飯事かもしれないが、ラジオは何度も言うが「ながら」でできるのがメリットである。
ネットは悲しいかな「ながら」ではできない。
ラジオ・メディア=ながらメディア
インターネット=ノンながらメディア
目をつぶりながら、インターネットができるものならやってみろ・・・なんてね。
そう考えると、ラジオの役割をインターネットで代替するというのは少し無理ではないかと思う。
ラジオの広告的価値は、インターネットに駆逐されるかもしれないという危惧は杞憂かもしれない。
しかし、インターネットにはインターネットラジオがあるではないかと言われそうだ。
確かにね、ただ今のようなパソコンを介してインターネットラジオを聞く状態では、ラジオのリスナーがシフトするのは期待できないのではないだろうか。
著作権を理由に自由にラジオ番組を流通させない日本の事情もあるし。
しばらく、今のままのラジオとリスナーの関係は続くのではないだろうか。
ドラスティックに変わるとしたら、それはテレビの世界の方ではないだろうか。
最初にも書いたが、テレビから学ぶことは本当に減ったというのが実感である。
テレビのある部分がインターネットに置き換わるようになるなら、私は大きい確率でテレビを捨てるだろうと思うのだ。
ラジオより、実際に危ういのはテレビである。
ラジオ関係者を元気づけるためにも、今日はその点を強調しておきたい。