フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

プロモーション

最近、私にアーチスト・プロモーションに関する相談事が増えている。
今度デビューするアーチスト、イメージチェンジで再挑戦するアーチスト、同じスタンスで長く音楽活動を続けているアーチストなど、さまざま。
別に仕事を依頼に来るわけではない。
今度、こんなCDを出す、こんなイベントをする、ついては私の意見を聞かせてほしいという感じである。
意見ならいくらでもと話を始めると、しばらくしてから、じゃあそのあたりの調整、やってもらえませんかとなる。
え?と私。
いや、私はそういうのをビジネスとしているわけではないので、コーディネートしろと言われてもと丁重にお断りしようとするのだが、いや、結局私たちにはできないし、他にあてもないのでお願いしますとなる。
何だかなあ、これでコーディネート料とったら、アーチストに対する責任が生じるしなあ、そんな精神的余裕、ほんとはないのに・・・。
後悔するだけなのに、つい情にほだされてアーチストにつきあってしまう私。
アーチストの売れる確率なんか、実際のところ驚くほど低い。
10やって1当たれば優秀な方だろう。
どれだけ最高の仕掛けを作っても、100%売れるなんてことはありえない。
個人的な経験だが、ほとんどのアーチストは大して売れないまま消えていくのが普通。
それでも、性懲りもなく繰り返す、アーチスト・プロモーション。
考えたら、音楽の世界もビジネスモデルは危ういものになってしまっているようだ。
コミュニティFMの話になるが、同じようにコミュニティFMがどうやれば活性化するだろうか、利益が出るようになるだろうかと相談されたりすることもあるが、その時の気分とアーチスト・プロモーションを頼まれる時の気分が何となく同じような気がしてならない。
こうやれば絶対、などというのはない。
こうしたいんだが、どうだろうかと質問されたら答え方もあるのだが、どうすればコミュニティFMが儲かるようになるだろうかと質問されても答えようもなし。
私はコンサルタントではありませんと答えるのはそういう理由からだと思う。
具体的な質問には答えられても、抽象的な質問には答えられない。
ま、それが私の限界というものかもしれませんね。