フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

あるボランティア

GWいかがお過ごしですか?
個人的には、こういう一斉休みという風習に意味があるのだろうかと最近考えるようになっています。
以前は、一斉に休まないと結果的に休めないからだと言われていましたが、最近は休む人は勝手に休む、無理やり休めと言われる筋合いはない、などと言う人も増えているような気がします。
GWなんか止めたらどうでしょうか、その間日本の産業が半分ストップしてしまうみたいな現象は合理的ではないのではと思うのです。
帰省の混雑始まるとか、上りの渋滞何キロなんてニュースには正直飽きてしまいました。
GWが日本のGDPに貢献する率って、最近落ちていませんか?
確かにGWは書き入れ時という方も多いのでしょうが、一消費者としては毎年ぼったくられているような気がして仕方がないのですが。
さて、そのGWもいよいよ終盤。
別にすることもないので、近くにある林芙美子記念館(新宿区落合)に立ち寄ってきました。
森光子さんで有名な「放浪記」の作者、林芙美子さんの住んでいた家が新宿区によって保全されているのです。
落ち着いた平屋で、庭の佇まいにも味わい深いものがありました。
東京のすごさは、都心部すべてがコンクリート・ジャングルではない、もっと人の心の深い部分とつながっているのだということが感じられるところでしょうか。
関西人の私としては、東京の持つ文化的な多様性に頭を下げざるをえないという気分です。
さて、その記念館で私はひとりの女性の方と出会いました。
説明員という腕章をつけ、家のそばに佇んでおられました。
聞けば、訪問客が比較的多い時期にボランティアとして説明をされるのだとか。
やはり林芙美子さんのファンですか?と聞く私に「いえいえ、私は建築が専門で、家の説明、例えば屋根の構造とか、柱の様式などについて話をさせてもらっています。」とのこと。
だから、ファンの方に林芙美子さんの質問をされても何も答えられないのですとも。
で、しばらく戦前の家の建て方に関する説明を受け、「へえ〜」と感心して帰宅いたしました。
そうなんです、私、あまり林芙美子さんのことを知りませんし興味もなかったので、こういう一般的な話の方が面白かったのです。
そのボランティアの方は、多分学生さんなんだろうと思いますが、いわゆる見聞を深めるために説明員を買って出られたのだろうと思いました。
ボランティアというのは、崇高な行為でもありますが、その人にとっても何らかのインセンティブが働いているのが普通でしょう。
思うに、コミュニティFMのボランティアの方って、どんなインセンティブが働いておられるのでしょうか。
将来へのステップアップ機関としてでしょうか、それともコミュニティFMそのものが自分の趣味ということなのでしょうか。
無償の行為=ボランティア、当事者の方の話など、また聞いてみたいなと思った次第です。