フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

コミュニティFMとスポーツ中継

昨日は、コミュニティFMJリーグの中継を行ったという話をしました。
同じような趣旨のことは、2006-11-07のこの欄にも書いております。
http://d.hatena.ne.jp/from3/20061107
コミュニティFMのスポーツ中継というのは、実績としてサッカー、野球、バスケットというのがありますが、その他に地域の運動会の実況というのもあると聞きます。
スポーツ中継というのは、そこそこ話題性もありクライアント・ニーズにも合致するところがあるのですが、昨日も書いたようにコストパフォーマンスの点で疑問符がつくところもあるようです。
実際にお聞きになったことがある方はおわかりだと思いますが、実況と言うのは高度のテクニックとスタッフの構成力、演出力が必要になります。
それがなければ、きわめて退屈、ずっと聞いているには耐えられないものになりかねません。
ひとことで言うと、誰でも簡単にできるものではないということです。
コミュニティFMにそんな余裕があるのでしょうか。
11-07に取り上げたFM高松のBJリーグの件でも、色々と担当者はご苦労されておられるようです。
今年に入ってホームゲームを何試合か実況されたとのことですが、バスケットのラジオ中継というのはご存知のように目の前の現象をただ描写しているだけでは、何が何だかわからないものになりかねません。
それだけ、目の前の動きのスピードに言葉がついてこないのです。
結局、今自分が見えているもののほとんどを捨てるしかない、描写するものを限定し、聞いているものがイメージできる最低線をキープする実況テクニックが必要になります。
そこそこの予算がなければなかなか事業化できることではありません。
先日、FM高松の方からそのあたりのお話をお聞きしたのですが、おかげさまで長足の進歩を見せており、今後も期待できるということでした。
結局、それだけの体力がFM高松にあるということなのでしょう。
とにかく昨日も書きましたが、スポーツ中継がキラーコンテンツとして機能し、スポンサーも取り込めるなら制作費を新たに注ぎ込むのもありだと思います。
しかし、それも地域の事情によるとしかいいようがありません。
そもそもスポーツ中継がキラーコンテンツと言えるのかという方もおられるでしょう。
単なる道楽、単なる金食い虫という指摘もありそうです。
FMじょんばも楽天イーグルスの中継を事業化することに失敗し、結局は経営も破綻しました。
産経新聞に書かれていた楽観論だけでは、コミュニティFMは動けないのは確かなようです。