フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

役所から見たコミュニティFM

コミュニティFMは、災害情報に強い、などと言われている。
地域情報の発信にも有益だ、地方自治体の広報と連動すれば地域住民へのサービスがより充実する、などとも言われている。
役所から見たコミュニティFMの存在意義の中では、多分この2点が重要なのだろうと思われる。
確かに、これらが十分に満たされるなら、地域から徴収した税金をコミュニティFMに使うのも当然という結果になる。
実際、役所から見た現在のコミュニティFMはどうなのだろうか。
一度ついた予算はよほどのことがない限り無くならない。
これは役所の原則である。
もしある年から予算がなくなるとしたら、なくなるための理由が必要になる。
誰が考えても必要がないという事例ならともかく、なくすための理由が微妙な場合は役所の担当の一存では判断ができない。
一度ついた予算は、そう簡単にはやめられないのだ。
意味があろうとなかろうと。
勿論、予算が減額されるというのはよくあることだ。
いわゆるシーリングというのが実施されたら、自動的にある割合でカットされる。
これには、個々の理由はいらない。
シーリングの実施が決れば、後は機械的に当てはめられるだけだ。
この場合、減らさないためには、その為の強い理由が必要になる。
役所の予算というのは、慣れればそのカラクリというのがよくわかるのだが、正直あまり合理的なシステムとは言えないだろう。
議論されている内容は実に真っ当なのだが、こと予算がからむと無理と道理の押し競饅頭。
このあたり、民間と役所ではシステムがまるで違う。
金にならないと思えばさっさとやめるのが民間なら、やめる理由が蓋然性を持たない間は無駄な金が無駄とわかりつつ使われるのが役所なのである。
コミュニティFMの現状は、果たしてどうなのだろうか。
前にも書いたような気がするが、3セクのコミュニティFMは「コミュニティFMを閉局する」のが流れとなれば雪崩をうって放送をやめていくだろうと私は思っている。
商業原理ではコミュニティFMは維持できない。
コミュニティFMの経営者の方々には、多分どこかでおわかりになっていることだと推察しているのだがいかがだろうか。