フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

セレブ・ラジオの可能性

TBSラジオのデジタル放送「OTTAVA」がスタートして1週間が経った。
商売になっているかどうかは別にして、私の周りからは好意的な反応が目立つようだ。
映像なんか全くいらない。
普通にラジオしていてくれればそれでいいという声も多かった。
TFM系のデジタルラジオが映像を意識しすぎなのに比べ、音楽重視という姿勢がある程度の共感を得ているのかもしれない。
2006-2-01のこの欄で私は叶姉妹を引き合いに出して、セレブなラジオについて言及した。


「ラジオはもはやゴージャス・メディアではない。チープ・メディア、カジュアル・メディア、ジャンク・メディア、いわゆるサブカルチャ-的扱いを受けかねない存在になりつつあるのではないだろうか。」


具体的な内容についてはご一読いただければと思うが、ラジオそのものの現状はセレブとは相容れないみたいな話だった。
昔はオーディオルームにはFMチューナーは不可欠だったし、そのチューナーも10万円以上する代物も多かった。
今や、メインは映像システム。
デジタル・テレビのチューナーはあって当然だろうが、FMのチューナーはどうなのだろうか。
昔の光、今いずこのラジオだが、果たしてこのデジタルラジオ放送で、かっての位置を再び占めることができるようになるだろうか。
多分、「OTTAVA」ぐらいの放送だったら聞くのではないかという人もいる。
とにかく100人のうち2人聞く人がいれば、成立するのがラジオなのだ。
この2人を使って、どういう風にマーケティングするかが勝負かもしれない。
セレブ・ラジオの誕生、そのプレゼンターは叶姉妹、とか。
どうせ、大都会の一部でしか聴けないデジタルラジオである。
そのあたり、利用できるものは利用して、差別化を図るべきではと思う次第。
とにかく、「ビジネスモデルは模索中」などと後ろ向きなことをメディアに言われないようにしないと未来はない。
OTTAVA」の動向にしばらく注目していきたいと思う私である。