フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

飲み会

あるコミュニティFM局にお邪魔した時、じゃあ近くで一杯やりましょうと誘われました。
局の近くの居酒屋で、夕方のワイド番組が終わったら、みんなで打上げがてら飲みに来るそうです。
毎日ではないのでしょうが、しょっちゅう打上げしているというのは羨ましいなと思いました。
私の経験でも、番組終了後出演者も含めて飲み会をやるというのはとても有意義な気がします。
制作の現場は、どうしてもギスギスしがちですし、神経も相当疲労してしまいます。
テンションも高いし、頭の中はホットになっているし、このままで家に帰ると何か眠れぬままもやもやしそうな気がするのです。
だから、番組関係者と今日の反省をかねて言いたいことを言い合うというのは、結局精神的にプラスになるのではないでしょうか。
少々酒が入ったほうが、失礼な指摘をしても酔いでごまかすこともできそうですし。
些細なことかもしれませんが、番組の後にちょっと皆で飲みに行くという習慣があるかないかで、番組の雰囲気が変わったりするのかもしれません。
うわべだけの情報交換だけでは、なかなか面白い番組にはつながらない。
お互いの癖とか気持とかがわかっていた方が、番組のリズムは作れるのではないでしょうか。
毎日飲むというのは健康のために自制しないといけませんが、週に一度ぐらいは皆で集まって飲み会を開くのもいいのではと。
それもなるべく安い店で。
業界の先輩で現在レコード会社の役員をされておられる方によく言われました。
本当の仲間とは割り勘で飲むべし。
業界人同士の貸し借りを酒の場で作らない、それで初めて自由な情報交換ができるのだと。
今でも、その方と会って飲むときは、割り勘でしかも一人2000円以内と決めています。
安い酒の飲み方を知っておられるといいますか、本当に毎回モノの見事に2000円以内でおさまります。
レコード会社の役員なのですから、夜の接待では何十万とお使いになるのに、自分の世界ではそんな散財は一切されません。
酒は飲んでも飲まれるな。
業界に慣れることは大事だが、その場から抜けられなくなるような付き合いはするなということなのかもしれません。
楽しく飲んで、また明日も楽しい番組を作る。
お酒にはそれぐらいの魔力はありそうな気がするのですが、どんなものでしょうか。