フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

人間の幅

かって、コミュニティFMで朝ワイドを担当していた知人が言っていたことを思い出す。
「編成の責任者というのは、最終的に人間的な幅があるかないかですよ。少々無茶な指示でも、その人に幅があれば私たちの意見に耳を傾けてくれます。最終的にはその無茶な指示に従ったとしても、意見をちゃんと聞いてくれるかどうかでは気分が全然違う。ひどい責任者だと、反論は許さんとばかり、おまえはオレの指示に従っていればいいんだみたいなことを言う。大したギャラも払えないくせに、偉そうに言うなと思っちゃいますよ、ほんと。」
リーダーという立場のものは、常に度量を問われるなんてよくいう。
心の幅、それに深さ、後は志の高さだろうか。
放送局は、慈善事業ではない。
社会奉仕的側面はないでもないが、やはりビジネスとして成り立つかどうかが重要になる。
金が出て行くばかりでは、志がいくら高潔でも事業を続けることはできない。
社会奉仕的な財団がバックにあるのならともかく。
だから、権力に迎合することも時には必要だろうし、金を持っているものに従順になることもあるだろう。
そういう態度を忌み嫌う人もいるだろうが、これはビジネスだ、ビジネスは継続できてこそ成立するのだというのも確かな事実だ。
コミュニティFMは、依然ビジネスモデルを確立しえていない。
その途中では、理屈に合わない指示も生まれるだろう。
権力者や金を持っている人たちに振り回されることもあるだろう。
それでいて、骨折り損のくたびれ儲けなんてこともありうることだ。
だが、責任者はそれに一々挫けているわけにはいかない。
人間的な幅を持ち、どんな逆境にも夢を失わない。
弱者に責任をおしつけない、矛盾を背負わさない。
編成責任者は大変だ、特にコミュニティFMとなると。
私の知人のコミュニティFMでは、その責任者は必ずしも心の余裕がなかった人物のようだ。
三者に何ができるわけでもないが、せめてこの場を借りてコミュニティFMの編成責任者の方に伝えたい。
心に幅を、高い志を。
弱者に愛を、そして権力者には厳しい目を。
またまた偉そうなことを言ってしまった、お許しあれ。