フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

OTTAVA

明日からTBSラジオが「OTTAVA」の本放送を開始する。
サイト情報では、日本初のコンテンポラリー・クラシック・ステーションがスタートするのだという。
何それ?


コンテンポラリー・クラシック・ステーションとは、1992年にイギリスで開局したラジオ局「Classic FM」の大成功以来、世界中で注目されているラジオ放送の人気フォーマットで、その特徴として、
(1) 楽曲全編ではなく、サビ部分や楽章単位でオンエア
(2) ポップシーンで活躍している現在のクラシックアーティスト楽曲も積極的にオンエア
といったことが挙げられます。
試しに、プレ放送というのを聞いてみた。
今は、レクイエム風の音楽が流れているだけ。
データ放送を行っていないのか、曲目も付帯情報も何も出ない。
更新がないためか、携帯の画面はすぐにブラックアウトする。
明日の本放送になると、多分このあたりは改善されるのだろう。
何てたってスポンサード番組もいくつかあるというし、カッコだけはつけるはずだから。
しかし、音のレベルが低いなあ。
隣のch(digital BAY/ハマセグというらしい)と聴感上4〜6dB違う。
切り替え時に、音がでかくなるのでびっくりしてしまうのだ。
と思ったら、いきなり生放送になり、音のレベルがいきなり上がる。
何だろう、現場はどうなっているのだろうか。
さて、クラシックをキラー・コンテンツにデジタルラジオに乗り出すTBS。
スポンサーもバッチリついていると豪語していたが、初めだけじゃないのかと思わないでもない。
何しろ、BSデジタルを始めた時にも、スポンサーは目白押しだった。
だが、実際にはほとんど見る人がいないとわかって、スポンサーが次々降りていったのを思い出す。
TFMの3セグ放送にしても、このOTTAVAにしても、スポンサーはご祝儀的に付いているにすぎないと考えるべきではないかと思う。
いつまでもあると思うな、親とスポンサー。
さて、東京はいよいよ明日から本格デジタルラジオ開始である。
過去の失敗例にあまり学ぶことなく船出する業界に、軽く手をふりつつ幸多かれと祈るのみ。