フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

番組を制作すること

個人的なことを書くと、今も私はラジオ番組を制作することが好きである。
才能のある新人DJを発掘して、その人が伸びていく時を共有できればこんなに幸せなことはないと思っている。
昔は、まだ「オレがオレが」という意識があって、タレントを伸ばすことよりも自分の描く世界に執着するきらいがなかったとはいえない.
今は、もはやそんな自分への評価などどうでもよくなった。
今さら、私の番組制作能力を評価されても、私自身どうしようもない立場にいる。
やはり、放送の世界で活躍するのは40代まで(ひょっとしたら30代まで?)かもしれない。
それ以上になると、変に達観してしまって、時の流れとずれてしまいそうな気がする。
ラジオ番組の制作が好きなのは違いないが、あまりでしゃばらないようにしないといけない。
そう思いながら、放送の世界に時々顔を突っ込んでいる、最近の私である。
さて、コミュニティFMの番組制作に日々没頭されている皆さんは、今どんな目標をもっておられるのだろうか。
タレントを発掘し、教育し、一人前のDJに育てる。
今リスナーが望んでいる番組は何か、日々考え、試行錯誤する。
社会で話題になっているのは何か、それが話題化する要因は何だったのか、ただ時代の表面をさらうだけにとどまらず、その内に流れる水脈を探し当てる作業を繰り返す。
私がFM業界に入って、当時の上司から口をすっばくして言われたことは、「FMだから音楽のことを知っていればそれでいいなんて思ってはいかん。放送局である以上、それに携わる一人一人がジャーナリストとしての気概を持って日々社会に正対しないといけない。」
「放送局の人間は、放送業界で通用すればいいと考えてはいけない。常に外の世界と接触し、どこの社会でも通用する人間にならないといけない。」
ジャーナリストというのは、結局どの世界でも通用する人間だということを教えておられたようだ。
私はその方の言葉に従い、結局外の世界へ飛び出してしまった一人だったが。
コミュニティFMで通用する人材というのは、ひょっとしたらどこの世界でも通用する可能性を持った人と考えてみたらどうだろう。
あまり、放送局、放送局していない人の方が、コミュニティFMのような不定形な業態の組織には相応しいような気がしないでもない。
番組を作るにあたっても、ラジオ番組はこうでないといけないとか、こういう風に作るものだと固定的に考えるのでなく、自分にとっては一体何が面白いのか、リスナーはどうすれば喜んでくれるのかを、日々の作業の中から見出していくことに力を入れないといけないのかも。
さて、実際そのあたりどうなのだろう。
これからしばらく、番組の制作について考えながらコミュニティFMのあり方について書き込んでみようかと思っている。
実際の現場の話など、皆さんからの情報を又よろしくお願いできれば幸いだ。
(PS)
明日、25日(日)は休養のため書き込みを休みます。お花見にでも行ってこようかな。