フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

メール紹介

色々情報を交換させていただいているコミュニティFMの方からメールをいただきました。
地方の中心都市にあるコミュニティFMで、経営もまあまあうまく行っていると拝察される局の方です。
この間の営業に関する話題で、ご意見などをいただきました。
今日は、許可を得てその一部をご紹介します。


ご無沙汰致しております。「フロムさんの大きなお世話」、興味深く読ませて頂いて
います。このところの営業に係る話は面白く、特に昨日のFMじょんぱのコメントには
身に詰まされる思いがしました。


1万人の貧困リスナーより100人の富裕リスナーをターゲットにした方がよい。うーん
・・・今となっては、極端な方向転換などオーナー以外決断できないですね。


CFMにビジネスモデルが無い点については、かつて「有った」のだと思います。守口
が盛んにマスコミに取り上げられた時代の「地域密着と災害放送」は行政が喜ぶ最大
のコンテンツであり【行政】から金を引き出すための的を射た戦略だったと。今もこ
の業界にその名残がはびこっている気がします。伝説はまだ生き続けるのでしょう。


聴取率大→営業拡大にならないというのは当にその通りだと思います。行き着くとこ
ろが万屋よろずや)で、そして当社も万屋です(ただし、放送がからまないものは極力避けています)ので営業品目がやたら増えております。にもかかわらず現状を突破できるような鉱脈を掘り当てられず歯がゆい現実があります。
FMじょんばのコメントというのは、3/15の欄でとりあげた新聞記事のことです。
努力も報われず、閉局せざるを得なかったコミュニティFMの気持がよくおわかりになるのでしょう。
他人を批判するのはたやすい。
しかし、その人が何とか売上を伸ばしてコミュニティFMを維持しようとした努力には敬意を払うべきだと私も思っております。
「今となっては、極端な方向転換などオーナー以外決断できない」というのも確かにその通りですね。
3セクとなると、ますます無理でしょう。
過去を清算して、新たにスタートすることなど役所の世界ではまずありえないでしょうし。
「地域密着と災害放送」がコミュニティFMを支えるという伝説は生き続けるだろうというご意見も納得します。
新しく生まれてくるコミュニティFMも、それを全面的に押し出しているのは事実ですから。
この方の局も、放送以外の収入の開拓に熱心に取り組んでおられます。
近々、私がかって在籍していたFM局に事業のセールスをかけられるということで、個人的に少しお手伝いさせてもらおうかなと思っております。
私自身、大したことはできないとは思いますが、皆さんも何かご要望がおありでしたらご連絡ください。
まちがった放送局観でコミュニティFMを開局する、そんな局が少しでも減りますよう、私もできるだけの努力はさせてもらおうと思います。
今後ともよろしくどうぞ。