フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

営業の話・6

よく使われる言葉に「安物買いの銭失い」というのがある。
安いものは、結局何の役にも立たたず、銭を失っただけということになりがち、という意味だ。
もちろん、安いものは全部悪いというわけではない。
安いものの中にも十分役に立つものがあることは間違いない。
私の例で言うと、乾電池は専ら100円ショップで買う。
最近はアルカリ電池でも、4本入って100円。
一流メーカー品だったら、1本で100円以上したりするものだ。
一体どうなっているのだろう。
文房具類も100円ショップで済むものが増えている。
だから、安物買いの銭失いという言葉が普遍的な意味を持つとは最近は思えなくなっているのが実情である。
何を言いたいかというと、コミュニティFMのスポット、1本100円だとしたら買うだろうかというお話。
100円でも要らない、第一CM作るのに必要だからと別に何万も要求するじゃないかという方もおられるだろう。
コミュニティFMのスポット、本当に効果があるなら一本1万円でも買うという方もおられるはず。
100円だったら買う、1000円だったら買わないというものでもないような気がする。
ひとことで言うと、クライアントからすると購買に至るまでのハードルが若干高い、それがコミュニティFMを含む放送局のスポットというわけだ。
だから一度そのハードルを越えたクライアントからすると、スポット自体の効果というか、問題点というのが幾分明瞭になってくるはず。
引き続き使うか、二度と使わないか、そのあたりのアバウトな資料は各コミュニティFMでもお持ちだろう。
今まで、どれだけのスポンサーがあって、そのスポンサーは継続しているか、それとも二度と出稿はないか。
このあたりがデータとして残っていれば、おのずから自局の価値は理解されるはずだと思う。
実績を基に広告主にプロモートをかける、それがコミュニティFMの営業のやり方といえるかもしれない。
別に、きれいなパンフレットになっていなくともいい。
とにかく、過去の実績さえあれば、クライアントは一度は試してみようと思うだろう。
「安物買いの銭失い」という教訓が、やや高めのハードルとなって購買を制限するだろうが、営業マンの熱意されあれば、一度ぐらいはつきあってやるかと思うのが普通ではないだろうか。
誕生して、10年以上経過するコミュニティFMも多いはず。
過去の実績を整理し、成功例、失敗例などを情報交換する。
とにかくクライアントに一度だけでもつきあってもらえるような、資料と熱意はコミュニティFMに最低限ほしい。
まずはトライヤーの獲得。
そのための材料をそろえることからもう一度チャレンジしてみたらどうだろう。