フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

営業の話・2

昨日、コミュニティFMトップセールスマンの方がおられるなら、皆で話を聞いたらどうだろうと書いた。
もちろん、おられたらの話だ。
そこそこの営業成績を残されている方は知らないではないが、トップセールスマンという方には私自身はなかなかお目にかかれない。
そんな優秀な人材なら、とっくにコミュニティFMの世界から離れているよという方もおられるだろう。
確かに能力のある人は、狭い世界にとどまることで満足するはずもないというのはそのとおりかもしれない。
なお、昨日少し触れた新幹線の車内販売の方の記事は以下のサイトでも触れられているのでご参考までに。
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/wadai/tatujin/news/20060829ddm008020119000c.html
東海道新幹線にも、同じようなカリスマ販売員がいるという記事もあった。
今は売り子をやっているが、将来は車内アテンダントを目指しているというような内容だったと記憶している。
理屈を学ぶよりも、人の生き様を学べ。
商売の初めは、まず他人のやりかたをまねること。
まねている間に、少しずつ商売の真髄がわかってくる。
本を10冊読むよりも、一人のトップセールスマンのやり方をまねる方が合理的ではないか。
私はそう思うのだが、諸兄の意見はどうだろうか。
放送の世界であろうと、一番大事なのはお客様である。
お客様のニーズにこたえるために、毎日私達はどんなサービスを提供できているだろうか。
不満を吸い上げる努力を怠ってはいないか。
つまらないことで、お客様を失ってはいないか。
繰り返すが、放送局のお客様はリスナーである。
ラジオ→リスナー→スポンサー→ラジオという構図は前に書いたとおりである。
リスナーを飛ばしてスポンサーに媚びたところで、リスナーがいないと分かればスポンサーは消える。
スポンサーに金を使う前に、リスナーに金を使え、番組への投資を忘れてはいけない。
よく放送局は、リスナー(あるいは視聴者)を上から見て番組を作っている、などと言われる。
自分達の方が立場が上だ、究極的には自分達の作るものをリスナーは聞いていればいい(あるいは見てればいい)という態度が見え隠れしたりする。
リスナーを神様だとは思っていない。
ただで聞かせてやっているのだから、ありがたく思え、そんな高慢な気持ちがどこかにありはしないだろうか。
リスナーに媚びろとはいわない、自分達の優良な顧客になってもらいたいという気持ちがほしいのだ。
それがリスナーをつかみ、局の売上につながるのだということは経験者ならおわかりだろう。
FMマザーシップの方が、営業マンしか番組に関わらせないと書かれていたような記憶がある。
多分営業の心を持たない放送マンは上からものを言いすぎる、それではリスナーをつかめない、ひいてはスポンサーもつかめないと危惧されているのだと思う。
心は大衆とともにある。
トップセールスを誇る方も、多分その気持ちを忘れていないはずだと信ずる次第である。