フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

聴取率

現在、東京地区では年6回、大阪地区では年4回の聴取率調査が行われています。
東京では、ここしばらくTBSの天下が続いています。
何故かなと思うのですが、私の感覚からすると、TBSが一番聞きやすいという印象があります。
放送の中味がいいというより、東京中心部で電波の受信状況はTBSが一番いいのです。
文化放送ニッポン放送は何故か聞こえにくい。
その分、どうしてもTBSが雑音が少ないのでイライラしないというのがあるようです。
私の友人は、車に乗っている時、たいていJ-WAVEを聞いています。
一番コンテンポラリーな匂いがすると彼は言います。
話題のとりあげかた、処理の仕方、ゲストの人選、すべてにわたって最先端の時代の香りがするのだそうです。
私は最近FMにチューナーをあわせる率が減ったので、J-WAVEのコンテンポラリー性といわれても、あまり魅力を感じません。
多分、今の私には共鳴しないものがあるのでしょう。
今さら無理して若者の感性に媚びたいとも思いませんし。
話は変わって大阪地区。
今日、昨年12月の結果を見せてもらったのですが、総じてFM802の圧勝という感じでした。
ABCも、朝のワイドを中心に健闘しているのですが、やや高年齢層に偏りすぎというイメージでしょうか。
MBSが、ABCに水をあけられているというのが少し驚き。
今はそんな時代になったんだなと感慨に浸った次第です。
FMOは、無茶苦茶悪いわけではないのですが、802の前に見る影もないという印象がぬぐえません。
どうしてこれだけ数字が離れたのでしょうね。
個人的な感想ですが、FMに限っては実際にはこんなに差があるとは私は思えません。
聴取率調査が日記式であることから、人為的な誤差がつきものだからです。
昔FM局はAM局より、少し数字がよく出るなんて話がありました。
FM局のイメージがAMよりファッショナブルであるため、自分のイメージをよくするために過剰にFM局を聞いていたという回答を書きがちなのだそうです。
それと、街でBGMがわりに流している局、職場でかけている局は、どうしてもAMよりFMになります。
邪魔にならない、第一ファッショナブルということでしょう。
聞いているわけではない、かかっているだけという場合も、聴取率に加わります。
802の数値が高いのは、多分このあたりの要素が強く反映しているのではと私は思うのです。
だから、クライアントからすれば、同じ量のスポットを802とFMOに流しても、聴取率ほどの効果の差は出ないのではないかというのが私の仮説です。(もちろん、802の方が効果は上という事実は変わらないでしょうが)
とにかく聴取率というのは、広告効果を判断するにはきわめて不完全な数字だということは、前にも書きました。
テレビやネットはデイリーな報告書が出るが、ラジオは2ヶ月後に中途半端な資料が出るだけだという話です。
それでもいい、ないよりましと言うところでしょうか。
なにしろ、コミュニティFMになると、その中途半端な資料さえ用意できないのが実情のようですから。
そういうことで、今日は軽く聴取率調査に触れてみました。
何がどうという主張もありませんが、参考程度にお読みください。