フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

顧客像・4

ラジオ局はリスナーを囲い込み、それを広告主(スポンサー)に売ることによって利益を得ていると前回書きました。
ラジオ局→リスナー→スポンサー→ラジオ局という構図でしょうか。
ラジオ局はリスナーのために金を使い(番組を作る)、リスナーはスポンサーのために金を使い(サービスを購入する)、スポンサーはラジオ局のために金を使う(広告枠を買う)と言い換えられるでしょう。
いわゆる三位一体の構図で、三つのうちどれが欠けてもこのビジネスは行き詰ってしまうわけです。
これらを念頭に置いて、コミュニテイィFMのビジネスを考えてみてはいかがでしょう。
コミFが一番力を入れないといけないのは、番組を作るという点です。
すべてのスタートはそこからで、スポンサーを獲得するために金を使うというのは後回しのはずです。
もし、スポンサー獲得を優先してしまえば、この三位一体の構図は必ずしも機能しません。
三セクや企業からの援助金をあてにしてスタートしたコミFは遠からず行き詰るのではないかと思うのです。
金を使う相手は、リスナーです。
リスナーを獲得できるような番組制作に金を使うことを優先すべきでしょう。
コミFがそんなに番組制作に金をかけられないというのは理解できますが、それなら何故スタジオの設備や会社を発足するために何千万もの金をつぎこんだのでしょう。
設備はリスナーをつかむための最小限なもので十分です。
番組制作費をけちればけちるほどリスナーは離れていきます。
当然ですよね、ラジオ局からリスナーを獲得しようという真摯な心が伝わらないからです。
手を抜いても、リスナーは勝手についてくると思うなら大間違いです。
スポンサーがつかないから、番組に金をかけられない、リスナーがつかないという負のスパイラルから抜けるには、原点に立ち返ることです。
番組制作に手を抜いてはいけない。
金を使わなくても、番組なんかいくらでも作ることができるはずなどという経営者がいれば、その人は放送マン失格でしょう。
上記の三位一体の構図はぜひ忘れないでほしいと思います。