フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ワンセグテレビ

W44Sでは、もちろんワンセグテレビも見ることができます。
画面が出てくるのが遅い、ザッピングする気になれない、デコーディングに時間を使うためか本放送と2〜3秒時間がずれるというのが問題といえば問題かなと思います。
それでも、業界的にはデジタルラジオよりもはるかに可能性があるメディアという認識がされつつあります。
もっと気楽に見ることができるテレビという位置付けでしょうか。
ゲーム感覚でテレビを見るという言い方もできるかもしれません。
そういえば、時々アクオスの携帯電話(いわゆる横型画面)を電車の中で見ている人をお見かけします。
でも、わざわざこんなところで見なくともという印象が強いですね。
音楽聞いたり、ラジオを聞いたりするのはまだわからないでもないのですが。
昨年の「月刊民放」10月号で、東京のキー局5社がどんなコンテンツを考えているのかという特集記事が載っていました.
どの局もデジタルコンテンツ部というのを設置し、ワンセグの商品化に知恵をしぼっておられるようなのですが、残念ながらビジネスになりそうなものはほとんど紹介されていませんでした。
今の放送以上の魅力はどこにも感じられないとでもいうのでしょうか。
俺達がやるのだから、絶対うまく行くはずという思い込みがありすぎるのではないでしょうか。
クライアントから見れば、別にワンセグテレビに金を出して宣伝したいとは思わないのではないかと。
BSデジタルテレビの時もそんな錯覚されませんでしたか、キー局のみなさま。
最初は物珍しさに、枠提供されていたクライアントも、誰も見ていない、宣伝媒体としてあまり効果がないとわかってから潮が引くように去っていったのではなかったですか?
俺達がやるのだからという放送業界の驕りは、一体どこから来ているのでしょうか。
テレビだったら、何だって売れるんだという幻想は、ラジオ局が認可されたらすぐに儲かるんだという錯覚と同質のものがありそうです。
クライアントは、馬鹿ではありません。
効果がなければ、それ自体が面白くても金など出しません。
今のところワンセグテレビ自体に広告媒体としての価値が存在するのかという疑問が払拭されません。
一体テレビ局は、13セグメントの帯域を使って何をしようとしているのでしょう。
今までのままでよかったのじゃない、という声さえ聞こえてきそうです。
SDTVが3チャンネル放送できても、コンテンツをどうされるのでしょう。
それでなくても、捏造的な演出を余儀なくされているテレビ局も多いというのに。