フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

三セクの有利さ

FM宝塚が今期黒字達成の話を書いたが、それでも経営は大変に違いない。
少しでも支出のチェックに手を抜くと、簡単に赤字転換してしまうのがコミュニティFMだと思ったほうがいい。
何かの拍子で、経営者の素質を持たない方が社長になったら、多分あっという間に経営は行き詰まるかもしれない、そういう薄氷を踏みながらの経営を余儀なくされていると私は考えている。
2004年10月30日に私は「ある資料」と題して、次のような書込みをしている。


コミュニティFMの現状を書いた資料が手許にある。
「1992年からスタートしたコミュニティFM局は現在172局が開局しています。」
「そのうちの6割は、第三セクターが経営しています。又、単年度黒字の局は全体の3割程度しかなく、多くはまだ苦しい経営状態を続けています。」
早い話、7割が赤字というわけだ。
最近は、黒字のコミュニティFMも増えつつあるそうだが、それでも総体的には赤字の局も多いらしい。
FM宝塚の社長の方も指摘されていたが、決算が黒字と言っても第3セクターである有利さが寄与しているのが実情だとか。
自治体からの予算がカットされたら、黒字になる自信はないというコミュニティFMの経営者の方もおられるだろう。
市長が変わった途端に行き詰まった。
親会社が経費削減を打ち出したため存続が危ぶまれている。
そんなコミュニティFMもこれから増えてくるかもしれない。
有利さは逆にいえば弱みでもある。
いつまで、災害対策としてのコミュニティFMを強調するだけで、予算が維持されるだろうか。
もし夕張に三セグのコミュニティFMがあったら、間違いなく閉局していることだろう。
放送局って、意外と金食い虫のところがあるのではと最近痛感する次第である。