フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

理念は立派、されど・・・

昨日は少し辛口なことを書きましたが、こういう記事を見たとき、いつも思うのは、理念は立派だけどそれを実現する条件が整っているのですか?という疑問です。
新聞の記事になるぐらいですから、その理念は十分報道に値すると新聞記者が判断したのでしょう。
こういう崇高な作業を市の職員がボランティアでやる、これを応援しないといけないのではと思われたのかもしれません。
気持ちは私も同じです。
文化を発信する、あるいは維持し発展させる作業は日々の地域住民の営みの中にあります。
そんなことをやっても一文の得にもならないという冷ややかな目をもった人もいるでしょう。
しかし、こういう地道な作業を繰り返す中に、地域の未来はあるのだという方もおられるのです。
その努力は無償であるゆえに尊いと考えられる方も大勢おられます。
ボランティアとは、本来そういうものなのかもしれません。
コミュニティFMにも、こういった志を持ち、地域のために少しでも役に立ちたいと思って参加されている方が多いのは事実でしょう。
もちろん、私はそれを大いに評価しています。
評価していないと、私の書くこのブログは存在しなかっただろうと思われます。
ただ、理念だけでは飯は食えない、飯が食えなければ未来はないと考えているのも否定できません。
私が繰り返しているのは、こうかもしれません。
理念はいいから、飯が食える材料をそろえなさい、と。
正直、理念の件で関係者の方と議論するのは無駄だと思っています。
そんなの、既設のコミュニティFMのホームページにいくらでも書いてあります。
論文でも書くのなら、200局のコミュニティFMをカテゴリに分けて、理念を検証することも有意義だと思いますが、そこからマーケティングが生まれるとは思いません。
儲けの構造にないものをどう理屈づけても、マーケットに成長するはずはないのです。
だからコミュニティFMのビジネスモデルを作るのではなく、ビジネスモデルにコミュニティFMを組み込むしかないと私は考えるのです。
コミュニティFMは、一つのアウトプットであり、それ自体が富を拡大再生産することはないと位置付けるべきなのです。


というわけで、年頭にあたっての個人的な感想を私なりにまとめて書いてみました。
反論などありましたら、ぜひお寄せください。