フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ラジオの力〜コミュニティFM放送局の可能性・2

昨日の続き。
まず3つのキーワードについて。
コミュニティFMを語るには、3つのキーワードがあるという。
「情報発信」「経営安定」「公共性」。
コミュニティFMの存続には、この3つの問題を解決しないといけないと言っているのだろう。
番組では情報発信に比較的時間を割いていたように思う。
コミュニティFMは、地域のリスナーに伝えるべきものを持たないといけない。
良質なコンテンツ、それがなければリスナーは聞いてくれない。
ただ情報発信すればいいというわけではないので、ノーハウのないコミュニティFM、人材のいないコミュニティFMには辛い話ではある。
経営安定、どうやれば儲かるかという話。
10年間我慢できれば、何とかなるのだという結論らしいものが出ていたような気がする。
確かに10年もてば、何らかの安定は得られているのは間違いない。
ビジネス的に成り立っているかどうかは別にして。
その中で、木村太郎さんが提起したのが、総選挙でのスポット受注。
コミュニティFMアメリカ的な方法論で売ることは可能だと信じたからだという。
この話は、興味深いので明日、もう一度とりあげたい。
最後の公共性。
番組的には、あまり取り上げられた印象はない。
NHKが一番敏感に問題意識をもっている分野なのだろう。
民間放送局からすると、今更公共性と言われても、と思っているかもしれない。
NHKを基準として考えると、経営安定は当然のこと(強制的に徴収するシステムを持っているのだから)だし、それゆえに公共性を維持するのは死活命題である。
問題は、情報発信。
NHKがそんなに地域の情報を発信することに熱心とは思えない。
情報はいくらでも集まってくるのに、それを発信する場がないとNHKのスタッフは思っているかもしれない。
コミュニティFMになると、情報を発信する場はあっても、情報を集めるのが大変という状況ではないだろうか。
このあたりに、NHKとコミュニティFMのコラボレートする機会がもっと増えてもいいと私が思う所以である。
NHKがコミュニティFMを応援しようと思うなら、もっと有機的につながる場を持たないと話にならないような気がする。
せっかくいい芽が出始めているのである。
関係者の方には、もっと考えてほしいと心から思う次第だ。