フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

コミュニティFMの社長さん・5

コミュニティFMの社長さんは大別すると二つのパターンに分けられるかもしれません。
一つはリーダー型の社長さん。
もう一つは後見型、普段はそれほど目立たず、問題がある時に何らかの関与をされる社長さんです。
どちらが多いかは、何ともいえません。
社長以外にリーダーシップをとれる社員がいるコミュニティFMでは、社長はあまり現場に口を出さず、専ら後見の位置に身を置くというパターンになるようです。
三セクのコミュニティFMでは、役所対策、議会対策、地域の実力者対策など社長の役目も増えそうです。
そうなると、現場はなるだけ優秀な管理者に任せ、自分はバックヤードに回るという選択をされるわけなのでしょう。
社長というのは、ルーチンの仕事がそれほどあるわけではありません。
ほっておけば、何もすることがないのが社長なのです。(大企業の社長は別ですが)
それに耐えられない人が、現場に口出したり、それでも飽き足らず自分で現場作業をやったりされるようです。
コミュニティFMの社長さんは、現場での自分の役割を持たない限り、結局時間を持て余してしまうというのが実情ではないでしょうか。
常勤で他に仕事をもたないコミュニティFMの社長さんに、勢いリーダー型の方が目立つのは、そういう理由があるのかもしれないと思うわけです。
ところで、私が繰り返しいうようにコミュニティFMには儲けの構造はほとんどありません。
放送以外の別の収益構造をもち、それを放送に流用するという形でしか事業を継続することはできない、私はコミュニティFMをそう認識しています。
となると、社長の仕事はそういう別の収益構造をいかにコミュニティFMに持ち込むかということだったり、自分達の存在意義を強く主張することによって、活動資金を集める作業に専念することだったりします。
放送にのめりこんでそこから利益を生み出そうという方法論は全く機能しないと考えるべきでしょう。
社長は放送に過度に口出しすべきでない、むしろ別の収益構造を如何にコミュニティFMの現場に誘導するかに力を割くべきだと私は思うのです。
少し抽象的すぎて、関係者以外にはあまり興味ない話かもしれませんが、一つの叩き台として今日は提起しておきたいと思います。