空理空論？

ある放送局の役員の方。
営業収益が年々落ちているので、何とかシェアを奪還して売上を伸ばしたいという。
で、昨年度比106あたりを目指すのだ、と。
放送局への広告費は年々減る一方。
それに反してインターネット広告費は増える一方だ。
敵は腹背にあるのではと私｡
同業他社ばかりと競争する時代は過ぎているのではないですか、むしろ共同して放送局全体のパイを増やす作業をしないとやばくないですか。
鎖国して、中の競争だけで勝った負けたと言ってきたのが放送業界ではなかっただろうか。
しかし、今やインターネットという黒船が、豊穣だった大地を侵食しはじめている。
シェアの奪還なんてこと言っていていいのですかと苦言を呈したのだが、わかっていただいたのかどうだか。
何しろ、役員の方が話されていたのは中期経営計画の案について。
10年先の放送がどうなっているのか、もう少し議論された方がいいのではと言う私に、それは民放連がすでに提起している業績の推移を参考にしていると胸を張る。
仲間内の予測なんか信用できるのかと思うのだが、その方は他に信ずるものなんかどこにあるという意見のようだ。
大丈夫かなと、本当に心配になる、放送局OBとして。