フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

デジタルラジオ、TBSの思惑

ラジオ業界はどこも苦戦中である。
面白いことに、マスコミへの発表では「上半期は苦しかったが、何とか昨年度を上回った。下半期は現在営業活動を活発にしているが、今のところ苦戦中である。」という内容が多い。
これが代理店発表になると、軒並みラジオの売上は昨年度の95〜6%だったということのようだ。
昨年度を上回ったというラジオ業界。
昨年度をグロスで下回っていると広告業界
多分、広告費としては昨年比減なのだろう。
上回ったとするなら、それは放送以外の収入による装飾ではないかと思わないでもない。
ま、マイナス情報は外に出せないのは経営者としては常識だろう。
業績が悪いということになると、ますますスポンサーからの出稿が減るのは自明だからだ。
弱みを見せれば終わり、悪い情報を正直に出すようではアホである。
さて、関東地区の聴取率調査でトップを続けているTBSラジオだが、それでも現在苦戦中なのだとか。
10月から私の愛聴する「アクセス」、講談社以外にチューリッヒが加わったが、ひょっとしたらレスポンス広告がらみ?なんて邪推したりして。
大変なんですよ、ラジオ業界は。
コミュニティFMで、何とか業績を維持しているところも増えてきているようだが、今後どうなるのか心配ではある。
さて、10/12の業界紙「日刊合同通信」をFM局のデスクの人に見せてもらった。
TBSラジオの社長が簡単にデジタルラジオに触れておられるが、TFMに比べてテンションの低さが気になる。
「来年春に向けて増力と受信機対策の準備を進めている」のだとか。
準備?ですか。
意識として後退しているように聞こえるのだが、どうなっているのだろう。
「こうした問題に在京五社が先導的役割を果たしていきたい」と書いてあるのだが、既にJ-WAVEは撤退してしまったようである。
ますますTFMだけが浮いているように見えるのだが、デジタルラジオ端末メーカーはさぞ疑心暗鬼なことだろう。
これでTBSがしばらく様子見なんてことになると目も当てられないことになりそうである。