フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

コミュニティFMの番組制作

私の知人が、今年になってからある都会型のコミュニティFMを手伝っている。
1時間の音楽番組を毎回律儀に作っているのだが、もちろんギャラは発生していない。
DJを志している卵たちのレッスンのために番組を活用しているのだという。
毎回大変な作業らしい。
考え違いをしている若い連中に、放送の現場は遊びの場ではない、例えギャラは発生しなくとも神聖な仕事の場なんだという認識をさせるのが難しいのだとか。
確かにコミュニティFMを、プレイルームだと勘違いしてそうな連中も多そうだ。
自分の番組を聞いてもらうことがどれだけ大変か、ただ自分の思ったことをしゃべるだけでリスナーが満足してくれるはずもないだろう。
お笑いの世界でもよく聞かれる言葉だが、番組にもやはり、まず「つかみ」がある。
どうやって、リスナーの耳をこちらに向かせるか、どんな話をすれば興味を持ってもらえるか。
そのあたりのノーハウは、多少放送に関わっていればだんだん身についてくるはずなのだが、感の悪い連中だと時間がかかってしかたがないようだ。
コミュニティFMに、感のいい上質なスタッフが集まってくるようになるといいのだが、ボランティア一辺倒でやっていると、どうしてもグレードの落ちた人材しか来なくなるという。
「つかみ」ができない連中に、番組の中味を語る資格はないとしきりにこぼすのだが、さもありなんと思う私。
何度もこの欄で繰り返しているが、コミュニティFMはクラブ活動だと思って、せいぜい教育してあげなさいよというしかないのだ。
どこのコミュニティFMも、まだこんな状況なのだろうか。
ちなみに、私の知人、基幹局の番組制作も同時に手がけたりしていて、わざわざコミュニティFMのボランティア作業に時間をさくこともないのにと思う人である。
偉いなあと思ったり、無駄な努力ではと考えたり。
なんてことを知人に言うと、「それを言えば、フロムさんのブログも同じでは」などと言い返されたりしてしまった。
ま、そうかもしれないですがね。