フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

アナログ放送の未来

akujonohitokoto さんのコメントにあった『今のラジオではどうしてイケナイのでしょうか?』に何か返事をしなければと思いながら、だいぶ時間が経ってしまいました。
返事をするには、何らかの自分の答を出さないといけないと思うのですが、そんなものは簡単には出てきません。
まとまりきれない勝手な意見を書かせていただきますがご容赦ください。


コミュニティFMが今のままでいいかどうかと言われると、放送局側が問題ないのであれば無理してデジタルラジオを考える必要はないと思います。
AMラジオというアナログ放送局がデジタルへの流れを抑制してくれるはずです。
AM局のほとんどは、今の放送をデジタルに置き換えるインセンティブを持っているわけではありません。
だから、無理してAM放送をやめてデジタル放送になるはずはないと私は思います。
AMアナログチューナーが健在なら、多分FMアナログチューナーが消えることはありえないでしょう。
確かにコンポなどのチューナーがデジタルのみになる可能性はありますが、まさかリスニングルームでコミュニティFMを聞く人がそれほどいるわけでもないと思うので、大きなことを考えなければ「今のラジオでも大丈夫」と言えそうです。
じゃ、何が問題かというと、技術革新の問題、すなわちイノベーションとしてはアナログ放送は淘汰されてしかるべき存在ではないかと思うのです。
言うならば、白黒テレビみたいなものですか。
カラーテレビの時代がはじまっても、しばらくは白黒テレビでも何の問題もなかったという経験をお持ちの方は多いでしょう。
でも、今や家に白黒テレビがあるという方は超少数派ではないでしょうか。
多分、買おうと思っても買えないものになっているはずです。
白黒テレビでできることはすべてカラーテレビでできる。
値段は今やカラーテレビの方が安いとなると、今さら白黒テレビなど・・・となってしまいますね。
つまり、デジタルラジオが今のアナログ放送をすべて包含できれば、アナログチューナーは風前のともし火となるでしょう。
確かに今はアナログ放送でもいい、と思われる方が多数だと思います。
でも、一度デジタル放送を知ってしまい、なじんでしまえば誰もアナログ放送には戻らないのではと予測するのですがいかがでしょうか。
問題は生活レベルのアナログからデジタルへの移行が、どれだけのスピードで行われるかではないでしょうか。
そのあたりをどう見極めるか、コミュニティFMの経営にとっての正念場かもしれません。
明日もこの続きを書く予定です。


(PS)明日は幕張メッセCEATECに行きますので、簡単な報告など書くつもりでおります。