フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

判断ミス

デジタルラジオをめぐる業界人の動きには興味深いものが多くあった。
権威のある人や組織が「あっちだー!」と言えば、疑問が多少残っても「うわー、あっちだー」と叫んで走り出す。
「こっちだー!」といえば、「そうだ、そうだ、こっちだー」といって、騒ぐ。
その結果、それらしい組織が結成されたり、そのための事務局が作られたり、運営するための金が集められたりと、大したビジネスごっこが繰り広げられたわけだ。
で、最終的に、「マルチプレックスなんか儲からないよ、イギリスの例は参考にならない。」というご託宣が下りて、砂の城はあっけなく崩壊。
で、業界人は今やまわりを不安げにみやりながら、例の権威ある人や組織が再び「こっちだー!」というのを待っているように見える。
無駄に使われた時間と人とエネルギー。
進歩のためには、そういう損失も必要悪だという意見には少しだけ納得しはするが。
どこかに判断ミスはあったはず。
しかし、それを問う人は私のまわりにはいない。
そんな判断ミスの元凶だった人が必ずいるはずなのだが、相変わらずいつもの人や組織の指示待ちというスタンスは変わらない。
こういった判断ミス、コミュニティFMの世界にも多々ありそうである。
大体、コミュニティFMを作るために1億円使ってしまったりした局もあるようだから、今ではその時の判断ミスを後悔している方もおられるはず。
役所がからむと、こういった判断ミスはうやむやにされることが多いだろう。
混迷するデジタルラジオ
判断ミスを誰も責めないまま、新しいスキーム作りに動き始めている、そんな放送業界人達をどう考えればいいのだろうか。