フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

コミュニティFMのイメージ

9/1付けの東京新聞に「災害情報に次ぐ柱は何?〜コミュニティーFM」という記事があった。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hog/20060901/mng_____hog_____000.shtml
これといって新味のある情報はなかったが、一般人のコミュニティFMに対するイメージがわかって興味深い。


コミュニティーFMは一九九二年一月に制度化され、総務大臣の許可を得た局が全国各地で放送を流している。「bayfm」(千葉県)、「NACK5」(埼玉県)といった県域放送より出力が小さく、市町村などをエリアとする。八月二十五日に「RADIO BIRD」(鳥取市)が開局し、二百一番目の局となった。開局の動きは盛んだが、「当初の運転資金として最低でも一億円は必要」(関係者)との声もあり、スポンサー不足や資金難などで、閉鎖した局も五カ所あるという。
「開局の動きは盛ん」というほど盛んではないと私は思うが、「最低でも一億円必要」とコメントした関係者がまだ存在していることには驚いてしまう。
そういえば、そんな額のプランを書いた企画書、昔はよく見たなあ。
一億円出してもコミュニティFMを作りたかった(というか放送局を持ちたかった)人が、かっては大勢いたということなのだろう。

とはいっても、災害時の対応だけではFM局は維持できない。九〇年代は「もうかる」というビジネス面の期待感から開局が相次いだが、最近は経営スタイルの変化も見られるという。
「もうかる」という期待感なんかあったのだろうか。
私は少なくとも「もうからない」と個人的には言ってきたつもり。
ただ、私のまわりの業者の方々の営業妨害になりかねないので、今のように声高には主張しなかったが。
その当時、私はよく1990年開局のFM大分の失敗を例に出したものである。
何をどう思ったのか、開局当時のFM大分の方は全部自社制作で経営ができると思われていたのだ。
だからJFNにも入らず、1年ほど続けていたのだが、結局ギブアップ。
放送局さえ作れば、その日からどんどん儲かるという神話は、あっという間に消え去ったのである。
FM大分のような県域局ですら無理なのである。
コミュニティFMのような小さいエリア局が、開局したとたんに儲かるはずがないではないか。
で、この記事でほほえましい記述はこれ

防災の日」の一日、いざという時に頼りになる身近なコミュニティーFMに周波数を合わせてみては−。
いざという時に頼りになる?
コミュニティFMの当事者の方でさえ、顔が赤くなるのではありませんか?
頼りになるように頑張ってほしいとは思う。
だけど、今の体制の範囲内でできることだけをやるでいいのではないだろうか。
いざという時に頼りになるなんて無理なことを言わないでというのが本音ではないかと。
そんなことはないという局の関係者の方がおられましたら、コメントなどまたよろしくです。