フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

保守派の壁

今朝の朝日新聞を読んでいて、ちょっと面白いなと思ってしまった。
経済ニュースの欄「JCOMコツコツM&A」という記事である。
ジュピターテレコム(JCOM)が地域の小さなCATV局をコツコツと買収して、存在感を強めているという。
ま、きわめて納得できる戦略である。
地域地域の需要の違いはあっても、ある部分を集中化させないと企業として発展しないのは自明だろう。
CATVはマルチチャンネルだから、コミュニティFMと同列には語れないにしても、経営的にはきわめて似通ったものがあると前から思っていた。
「コミFコツコツM&A」というタイトルで、コミュニティFMが再編されるということもなくはないと思うのだが、今のところあまり話は聞かない。
で、その朝日新聞の記事のこの部分がなかなか興味深いのだ。

ただ、多くのCATV会社には自治体が資本参加しており、保守的で合併に消極的なところが少なくない。森泉社長は「十年一日のごとく古いサービスを続けていたら、競争には勝てない。津波は見えたら、すぐにやってくる。」と語り、合従連衡で業界全体が異業種との競争力を持つべきだと訴える。それでも「一国一城の主」たちの危機感はまだ薄く、M&Aも一朝一夕にはいかないようだ。
多分、コミュニティFMの「一国一城の主」たちも、発想的には同じかもしれない。
競争に勝つよりも、今のままでどこまで続くかに戦々恐々としながら、事態の打開をはかることもなく、じっと模様を眺めているだけ、なんてコミュニティFMもありそうである。
保守派の壁と、朝日新聞は書いていた。
それが保守派なら、困ったことだと私は思っている。