フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

デジタルラジオとネット掲示板・2

今日は時間がないので、経由地の伊丹空港ラウンジでこの原稿を書いている。
空港は夏休みなのに子供の数はそれほどでもなく、意外と静か。
まもなく9月ということもあり、遊んでいる場合でもないのかもしれない。
昨日の高円寺阿波踊りは50回の記念大会ということで、にぎわっていた。
ただ祭りの質は、相変わらずというところ。
徳島がプロなら高円寺はアマチュア
TFMがプロなら、CFMはアマチュアというのと同じかも。
とはいえ、こういう祭りはプロとかアマチュアとか言う前に、参加することが大事。
一緒になって歌い、体を動かしてこその祭りだろう。
冷ややかな視点で、祭りを論評するなどあほらしい限りである。
なんてことをいっていると、私の毎日のCFMに対するコメントもあほらしくなってくるので、この話はこのあたりで。


デジタルラジオのビジネスモデルを思い切ってネット掲示板のようなものにしたらどうだろうかというのが昨日の論点。
ネット掲示板のような無責任なものは参考にならないといわれるかもしれない。
その論議は確かに必要だが、今日はそのことにはあまり触れないことにする。
考えてみれば、インターネットというのも初期段階では大変金のいることだった。
PCは、一式買えば50万ほどしたし、ネットをつなぐにしてもプロバイダにかかる費用は高かった。
接続料も馬鹿にならないし、個別のサーバを置くとしたらまた結構な費用がかかった。
しかし、今やネット関連の費用は劇的に下がった。
誰でもが安価にハンドリングできるようになり、ネット掲示板だけでなく、ブログだとかアフィリエイトだとか、ネットを基盤にしたビジネスがそれこそ雨後のたけのこのように生まれるようになっている。
自由で、個人の創意工夫がちりばめられた空間、それがインターネットであるということだろう。
この観点でいえば、今喧伝されているデジタルラジオに足りないのは、この自由というイメージと個人の創意工夫がストレートにメディアに結びつかないということかもしれない。
第一、デジタルラジオを利用する際の費用が高すぎるということが問題である。
ネット掲示板を維持する費用が実際にどれぐらいするか知らないが、デジタルラジオは月間で億単位のようである。
2ch掲示板があれだけのサーバを利用しても、年間に億まで行かないのではないだろうか。
それゆえ、デジタルラジオネット掲示板的ビジネスモデルを考えるとするならば、今考えているマルチプレックスの維持費用を劇的に減らす何らかの仕掛けがないと持たないかもしれない。
だから、当面ネット掲示板的モデルはデジタルラジオでは採用しないという結論もありなのだろう。
じゃあ、ほかにどんなマルチチャンネル的モデルがあるのだろうか。
前にも書いたと思うが、今行われている議論は、PCM放送が実施される時に行われた議論と本質的に何も変わっていない。
ミュージックバード時代に歩んだ道をまた歩かされている、そんな気がして仕方がないのだ。


さて、そろそろ時間だ。
この続きはまた明日にしたい。