フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

デジタルラジオとネット掲示板

デジタルラジオのビジネスモデルを考える立場になってしまった。
話題ばかりが先行し、デジタル化によってラジオがどう変わるかはほとんど見えない状態。
見えるのは、デジタルラジオのプラットフォーム用に作るマルチプレックスの構想とか、そのためにどの局が何億出すかなどの付帯情報ばかり。
TOKYO FM主導のニュービジネスフォーラムも、なかなかコンテンツの具体性を帯びないことに苦闘しているというイメージだ。
とにかくしばらくは様子見ですね、などという局関係の方もおられた。
総務省の方針がほぼ固まりつつあるという噂も耳にするが、さてどうなるのやら。


ところで、私がイメージするデジタルラジオ像について今日は少し書いてみたい。
ひょっとしたらデジタルラジオの存在は、インターネットの掲示板のようなものになるのかもしれないと思うからだ。
マルチプレックスが用意するプラットフォーム=掲示板である。
そのマルチプレックスの各チャンネル=板(ボード)。
各チャンネルの番組=スレ(スレッド)というように。
何百というチャンネル、膨大な数の番組がそこに存在するようになるだろう。
マルチプレックスが人気掲示板(たとえば2ch掲示板とか)並になったとしたら、ありとあらゆるチャンネルに一定の属性をもったリスナーが付くようになるだろう。
各チャンネルには、消えては浮かび上がるスレッドのような番組がつまっている。
話題になるスレッドは、チャンネルに占める割合が増え、誰も聞かない番組は次々に消えていく。
又、チャンネル(板)も、栄枯盛衰はあるだろう。
番組(スレッド)ほど寿命は短くないものの、やはりリスナーが離れていったチャンネルは消えていくに違いない。
掲示板にスポンサーがつくように、マルチプレックスにもスポンサーがつくだろう。
チャンネル毎に別のスポンサーがつくだろうし、番組につくこともある。
なぜなら、そこにはリスナーが存在することが自明だからだ。
そこに、どんな属性を持ったどれだけのリスナーがいるのか、ネット掲示板ではある程度類推できるように、マルチプレックスもこれだけのリスナーが聞いているということを説明できるようにならないといけないだろう。
デジタルラジオのビジネスモデルは、ネット掲示板に近い。
一つの帰納的な仮説を立てて見たのだが、皆さんのご意見はどうだろう。


あ、そうそう、今日は高円寺で阿波踊りのある日だ。
今日は涼しいし、雨もあまり心配がなさそう。
話の続きはまた明日にして、ちょっと出かけてこようかな。
しばしラジオのことは忘れて、、、。