フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ステレオタイプ

エフエム宝塚の方のご指摘の中で、それは私も強く言いたいと思ったところがあります。
県域局をまね、何でもBGM、それもお喋りを消すがごとく高め・・・・」
そうなんです、まるでそれが普遍的にかっこいいと信じているとしか思えないのです。
これはコミュニティFMだけではありません。
FM802も、FM大阪も、神戸も京都も皆同じでした。
これはたぶんにJ-WAVEの成功が影響していたのだと思います。
サウンドステッカーとかサウンドロゴとかジングルとかステーションテーマとか。
曲としゃべりをつなぐのも、しゃべりとCMをつなぐのも、何でもかんでもステッカー。
そんなもの、白でつなげばいいじゃないか、思わず言いたくなるのですが、とにかく今の制作者には空白はタブーになっているとしか思えないのです。
そういえば、クラブDJなんか、シークエンスにイベントとイベントをつなぐのが普通のようですから、その方法論が放送にも広まったということなのかもしれません。
いえ、方法論はいいのです、私も東京に活動の場を移した関係からJ-WAVE的な番組制作の方法を面白いなと思ってはいました。
しかし、みんながみんなJ-WAVEでは個性なんかなくなるじゃないかと思ってもいました。
J-WAVEステレオタイプに飽き飽きするのです。
これがFMの番組の作り方です、これが若者に受けているのです、かっこいいのです、と彼らは思っているようです。
でも、私ならこう反論します。
そんなに若者に受けるかっこいい番組ばかりなら、広告のシェアがどんどん落ちる一方なのは何故ですか?
最初はどんなにかっこいいものでも、慣れれば当たり前になるものです。
当たり前になれば、それが当たり前ゆえに制作者にも気づかなくなる、そこから一歩も出なくなり、後はその壁の中でぐるぐる回るだけになるのではと危惧するのです。
あるとき、確かにJ-WAVE的番組作りはかっこいいと思われていました。
でも、そんなことは今や商品的価値を高める材料にはならないのです。
今は、もっと本質的なもの、ラジオ的娯楽とは何かということに、制作者は目を向けていかないといけないと私は思っています。
802も851もKISSもαも一体どこが違うんだと貴方は思いませんか?
そんな局をただ真似して良しとするなら、コミュニティFMに未来があるはずもないのです。
私は心からFM的ステレオタイプが嫌いです。
現場の皆さんのご意見などもまた聞かせてください。