フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

補足

昨日の補足というか、ちょっとした感想を書かせてもらいます。
絵の世界の話になりますが、例えば「印象派」という作風があります。
印象派」が流行ると、絵の世界はほとんど印象派で埋め尽くされます。
それが最先端の画風であり、人々の人気も得るようになると、当然商品価値も高くなるわけです。
フォービズムが流行れば、フォービズムが、キュビズムが流行ればキュビズムがというように。
ただ、この時、画家が自覚しないといけないことは、自分が印象派の絵を描いていること、あるいはキュビズムの流れの中にいるということです。
それが、自分の周りに壁を作っているのだという自覚です。
クリエイターとして、その壁に守られている自分への自覚、また状況によってはその壁を越えなくてはいけないということへの覚悟といいましょうか。
昨日私が言ったJ-WAVE的方法論に対しても、制作者はそれがある種の壁であることを自明のこととして認知していないといけないと思うのです。
真似が真似の域を出ず、次への発展の芽を持たないのは、そういった壁の中に自分がいるという意識が欠如しているのではと私は感じています。
何も壁を無理して崩せといっているのではありません。
それが商品価値をもつ間は、それを拡大再生産するのがビジネスです。
ラジオの世界、いやFMの世界がすでに限界を見せ始めているとするならば、作り手側として自覚しないといけないのは、方法論が産み出した周りの壁ではないかと思うのです。
コミュニティFMの限界は、今のFM業界の持つ壁が見えないまま、模倣の世界で苦闘しているからではないかと。
やや観念論の域を出ない話になってしまいましたが、言葉によって自分の中のもやもやを表現するとそうなってしまいます。
私の意見が正しいかどうかは別にしてですが。